59AM014|第59回 作業療法士国家試験 過去問
17 歳の女子。半年前からダイエットを始め、最近、極端な食事制限をするよう になった。身長は156 cm で体重は46 kg から32 kg に減少した。学校で嘔吐して 倒れて、その後歩行困難となったため救急外来を受診した。精神科を紹介されて入 院となり、精神科作業療法が処方された。 導入時の作業療法で最も適切な活動種目はどれか。
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正解: 5
正答
5.スタンプ模様の革細工
この問題のポイント
神経性食思不振症の急性期患者では、身体的・心理的負荷を最小限に抑え、食や運動への関与を避ける作業が重要。導入段階では患者の身体状態(低体重、歩行困難)や心理的不安定性を考慮し、安全で反復的、達成感をもたらす活動を選ぶべき。
解説
17歳の女性は、BMI約13(体重32kg、身長156cm)という極度の低栄養状態を呈しており、神経性食思不振症(制限型)の急性期と診断される。この段階では、身体的負担が大きい活動や、食や運動に関連する活動は避けるべき。作業療法の目的は、安全な環境で信頼関係を築き、日常生活のリズムを徐々に回復させることにある。
スタンプ模様の革細工は、座位で行えるシンプルな反復作業で、身体的消耗が少なく、食事や体重に関するストレスを刺激しない。達成感を得やすく、個別指導が可能で、導入期に最も適した活動である。
選択肢の確認
1.料 理:食に関連する作業で、カロリーへの執着を強化するリスクがある。急性期には不適切。
2.屋外スポーツ:歩行困難の状態で屋外での運動は身体的リスクが高く、食事制限の悪化を招く可能性がある。
3.集団対抗ゲーム:競争や集団の緊張が心理的負荷となり、治療上のリスクを増す。
4.陶芸の花瓶製作:立位作業や集中が求められ、急性期の体力不足や衰弱に対応困難。
5.スタンプ模様の革細工:身体負荷が最小で、安全・安心な導入活動として最も適切。
覚えるポイント
「急性期の導入作業=身体負荷ゼロ、食・運動・競争を避ける、達成感を得やすい個別活動」。この患者には、スタンプ模様の革細工が最も安全で適切。