59AM043第59回 作業療法士国家試験 過去問

Alzheimer 型認知症に特徴的なのはどれか。

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正解: 4

正答

4.地誌的見当識障害がある。

この問題のポイント

Alzheimer型認知症(AD)の早期症状として、記憶障害に加え「空間的認知機能の低下」が特徴的であり、特に「地誌的見当識障害」(例:近隣で迷子になる)は、日常生活における行動の乱れを引き起こす重要な指標となる。

解説

Alzheimer型認知症は、進行性に近時記憶障害が現れ、その中でも空間的な判断や方向性の把握が難しくなることが特徴である。このため、患者は自宅の周辺や通勤路など、日常的に利用する場所で迷子になることが多く、そのような行動は「地誌的見当識障害」と呼ばれる。この障害は、ADの初期段階から現れ、認知症の進行とともに顕在化する。作業療法においては、このような環境での行動困難を理解し、生活環境の調整や認知訓練を通じた支援が重要となる。

一方、他の選択肢は他の認知症タイプの特徴と一致する。例えば、階段状に進行するのは血管性認知症、錐体外路症状(例:震え、運動障害)はLewy小体型認知症やパーキンソン病認知症に見られる。また、まだら認知症(正常と障害が混在)は血管性認知症の特徴であり、末期まで病識を保つという記述は誤りで、ADでは進行とともに病識(自覚)が失われる(anosognosia)。

選択肢の確認

1.階段状に進行する。:血管性認知症の特徴。ADは緩やかな進行。
2.錐体外路症状を伴う。:Lewy小体型認知症の特徴。ADでは通常見られない。
3.まだら認知症である。:血管性認知症の特徴。ADは連続的な進行。
4.地誌的見当識障害がある。:ADの早期から出現する特徴的な症状。
5.末期まで病識は保たれる。:末期には病識が消失するため誤り。

覚えるポイント

「AD=近時記憶+地誌的見当識障害」という2つのキーワードを覚えて、他の認知症との違いを意識することで、臨床現場で迅速に判断できる。作業療法では、こうした認知の変化をもとに、生活環境の安全確保や行動支援を設計することが求められる。

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