60AM092|第60回 作業療法士国家試験 過去問
Guillain-Barré 症候群の初期症状で特徴的なのはどれか。
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正解: 5
正答
5.遠位中心の筋力低下
この問題のポイント
Guillain-Barré症候群(GBS)の初期症状は、四肢の遠位部から始まる弛緩性麻痺によって特徴づけられる。この上行性(遠位→近位)の筋力低下は、臨床診断において最も早期に現れる重要な指標である。
解説
GBSは急性炎症性脱髄性多発神経炎で、感染後1〜3週間後に発症することが多い。初期には両側対称的に手足の遠位筋(指、足趾)から始まる筋力低下が現れ、進行すると近位筋(上肢・下肢の関節付近)へと拡大する。この「遠位中心の筋力低下」は、弛緩性麻痺の特徴であり、深部腱反射の消失や感覚異常とともに観察される。
作業療法士が臨床で対応する際、この症状の出現は、患者のADL(日常生活動作)に大きな影響を及ぼすため、早期に評価・介入が必要となる。特に、筋力低下が進行することで歩行困難や立ち上がり困難が生じ、作業療法の介入としての「身体機能評価」「姿勢調整」「環境適応」が重要となる。
選択肢の確認
1.体重減少:誤り。GBSの初期症状ではない。
2.激しい関節痛:誤り。関節リウマチなどに見られる。
3.突然の視覚喪失:誤り。視神経炎や脳卒中によるもの。
4.皮膚の色素沈着:誤り。GBSとは無関係の所見。
5.遠位中心の筋力低下:正しい。GBSの典型的な初期症状。
覚えるポイント
「遠位から始まる、両側対称、弛緩性の筋力低下」が、GBSの初期症状のキーワード。作業療法士が患者の運動機能変化を早期に把握し、生活支援のための介入を開始できるよう、この特徴を常に意識すべきである。