59AM045第59回 作業療法士国家試験 過去問

回復期前期(亜急性期が終わり現実感が少し回復し始めた段階)の統合失調症患者 に対する作業療法の目的で最も適切なのはどれか。

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正解: 4

正答

4.身体感覚の回復

この問題のポイント

統合失調症の回復段階では、病期に応じた作業療法の目的が明確に分かれます。回復期前期(亜急性期終了後)は、患者が混乱から徐々に安定に向かう「移行期」です。この段階では、現実世界への完全な移行よりも、自分自身の身体感覚を再確認・回復することが最も重要です。特に、幻覚や妄想による感覚の歪みが残っているため、身体の感覚に向き合うことにより、自己認識の再構築が進みます。

解説

回復期前期は、急性期の混乱から落ち着き始め、現実感が「少し回復」した段階です。この時期の患者は、外部の環境や人間関係への対応よりも、自分の体の感覚(例:体の位置、温度、動き)を再確認する必要があります。作業療法では、シンプルな身体活動(例:座る・立つ・歩く・バランス訓練)を通じて、感覚刺激を提供し、身体と周囲の関係を再構築します。これにより、次の段階(回復期中期)での「現実への移行」に支えられるようになります。

選択肢の確認

1.休息の援助:急性期の目的。回復期では活動が増すため不適切。
2.現実への移行準備:回復期中期の目標。前期ではまだ現実感が未回復。
3.社会生活リズムの習得:社会的リズムの導入は回復中期以降に向けられる。
4.身体感覚の回復:回復期前期の特徴的な目標。自己感覚の再統合が最優先。
5.対人交流技能の改善・習得:安定期以降の目標。交流は身体感覚の回復後に進む。

覚えるポイント

「急性期→休息、回復期前期→身体感覚、回復期中期→現実移行、安定期→対人交流」の4段階を覚えることで、どの段階で何を支援するかが明確になります。特に、身体感覚の回復は回復期前期の特徴であり、他の選択肢よりも直接的で現実的かつ安全な介入です。

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