59AM089第59回 作業療法士国家試験 過去問

外傷性脊髄損傷で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2.頸髄損傷が胸腰髄損傷より多い。

この問題のポイント

外傷性脊髄損傷の疫学的傾向を理解するためには、損傷部位の頻度、性別、原因、年齢層の関係を正確に把握することが必要です。特に、日本における近年の傾向(高齢化・転倒増加)を考慮した正確な知識が試験で求められます。

解説

外傷性脊髄損傷では、頸髄損傷が最も多く(約60%)、次に胸腰髄損傷が報告されています。これは、特に高齢者の転倒や高所からの転落が原因となることから、頸部への衝撃が頻発しているためです。この傾向は、臨床現場での評価や介入計画の立案において重要な背景情報となります。

作業療法士が患者の生活支援を計画する際、損傷部位によって機能の喪失パターンが異なるため、正確な疫学的データをもとにしたアプローチが求められます。例えば、頸髄損傷では上肢の機能維持や呼吸器管理、日常生活動作(ADL)の支援が特に重要です。

選択肢の確認

1.男性より女性に多い。:間違え。男性が圧倒的に多く(男女比約4:1)。
2.頸髄損傷が胸腰髄損傷より多い。:正しい。約60%が頸髄損傷。
3.交通事故による受傷が最も多い。:間違え。近年では高所転落・転倒が原因として最も多く、交通事故は減少傾向。
4.発症者の年齢は20 歳代が最も多い。:間違え。近年は60歳代以上が最も多く、高齢化の影響。
5.頸髄損傷では完全麻痺者の比率が高い。:間違え。近年、不全損傷の割合が増加しており、完全麻痺は減少傾向。

覚えるポイント

「頸髄損傷が最も多く、高齢者の転倒が主な原因」という3つのキーワードを覚えてください。これにより、患者の背景や介入の優先順位を的確に判断できます。

59AM08859AM090
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)