60AM038第60回 作業療法士国家試験 過去問

脳卒中治療ガイドライン2021 のリハビリテーションで推奨グレードが最も高い のはどれか。

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正解: 5

正答

5.軽度から中等度の上肢麻痺に対する麻痺側上肢を強制使用させる訓練

この問題のポイント

脳卒中後のリハビリテーションにおいて、推奨グレードが最も高い(グレードA)治療法を問う問題。正答は「麻痺側上肢の強制使用訓練(CI療法)」。これは、上肢機能回復において最も強力なエビデンスをもとに推奨されているため、国家試験で頻出の知識。

解説

脳卒中治療ガイドライン2021では、軽度から中等度の上肢麻痺に対して「強制使用訓練(Constraint-Induced Movement Therapy, CI療法)」が推奨グレードAと評価されている。この治療は、非麻痺側の手を拘束し、麻痺側の手を1日6時間以上、2週間間隔をもつ集中訓練で使用させることで、上肢の運動機能回復を促進する。特に、手首20°以上、指10°以上の随意伸展が可能な患者に適応される。この介入は、機能的回復の実証があるため、ガイドラインで最も強く推奨されている。

一方、他の選択肢は以下の通り。

  • 薬物療法(1)は運動障害対応として効果が限定的で、グレードは低い。
  • 鏡像訓練(2)は半側空間無視に効果があるとされるが、ガイドラインでの推奨は明確でない。
  • rTMS(3)は中枢性疼痛に対して一定の効果があるが、推奨グレードはCI療法より低い。
  • バルーンカテーテル(4)は摂食嚥下障害の一部対応として有用だが、リハビリテーションの「推奨グレードA」には該当しない。

選択肢の確認

1.運動障害に対する薬物療法:薬物は推奨グレードB以下。
2.半側空間無視に対する鏡像を用いた訓練:観察的効果はあるが、推奨グレードは低い。
3.中枢性疼痛に対する反復性経頭蓋磁気刺激:一定のエビデンスがあるが、A級には該当しない。
4.摂食嚥下障害に対するバルーンカテーテル訓練:拡張効果はあるが、推奨グレードはA未達。
5.軽度から中等度の上肢麻痺に対する麻痺側上肢を強制使用させる訓練:推奨グレードAで最も高い評価。

覚えるポイント

CI療法=最高推奨」は、脳卒中リハビリの基本知識。上肢麻痺の患者で、強制使用が可能なら、最初に実施すべき介入。試験で「最も高い推奨」という表現に注意し、他の治療法と比較して「A級」という明確な評価を持つものに絞る。

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