61AM033第61回 作業療法士国家試験 過去問

心不全の症状はどれか。

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正解: 3

正答

3.下腿浮腫

この問題のポイント

心不全の症状を理解するには、左心不全と右心不全の機能的違いを把握することが重要です。特に、右心不全では静脈系のうっ血が生じ、その結果として下肢に浮腫が現れます。これは作業療法士が患者の身体的変化を観察・評価する際に重要な臨床的指標です。

解説

心不全では、心拍出量の低下により静脈系の血流が滞り、特に右心不全では体循環の静脈がうっ血します。このうっ血により、毛細血管圧が上昇し、血漿膠質浸透圧が低下することで、水分が間質に移行します。重力の影響で、下肢の末梢(特に下腿)に浮腫が出現します。この浮腫は、臥床時や起立時に顕著になり、患者の日常生活(ADL)に支障を及ぼすことがあります。作業療法士が患者の身体的負担や移動の困難を評価する際、この浮腫は早期発見・介入の鍵となります。

選択肢の確認

1.多 尿:誤り。心不全では腎血流低下によりNa・水の再吸収が増し、尿量減少(乏尿)が見られる。多尿は糖尿病や尿崩症の症状。
2.高血圧:誤り。心不全では心拍出量減少により血圧が低下することが多く、高血圧は原因となる場合もあるが、直接の症状ではない。
3.下腿浮腫:正しい。右心不全・両心不全の代表的な症状で、重力により下肢に現れる。
4.羽ばたき振戦:誤り。肝性脳症や高CO₂血症で見られる。心不全とは無関係。
5.チェーン・ストークス呼吸:誤り。重篤な心不全では出現するが、主に脳幹障害や睡眠時無呼吸症候群に関連。心不全の代表症状とは言えない。

覚えるポイント

「右心不全=下腿浮腫」というシンプルな記憶法を用いる。浮腫は重力により下肢に移動するため、患者の立位や座位での観察が重要。作業療法士はこの症状をもとに、移動支援や姿勢調整、環境調整の介入を計画する際の重要なヒントとなります。

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