61AM037|第61回 作業療法士国家試験 過去問
多発性硬化症で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1.女性に多い。
この問題のポイント
多発性硬化症(MS)の性別分布を理解することは、臨床診断の最初のステップです。特に、作業療法士が患者の生活支援や環境調整を行う際、疾患の性別特異性を把握することで、早期に適切な介入を設計できます。
解説
多発性硬化症は自己免疫性脱髄疾患で、女性に約2〜3倍多く発症します。これは、性ホルモンや免疫系の性別差が関与している可能性があるため、性別を考慮した評価が重要です。例えば、女性患者では生活習慣や社会的要因(職業、家庭環境)がADL(日常生活能力)に与える影響も大きいため、作業療法の介入設計において性別特異性を意識することが求められます。
一方、高体温は「Uhthoff現象」と呼ばれる現象で、体温上昇により神経伝導が低下し、症状が悪化します。したがって「高体温で症状が改善する」というのは誤りです。また、有病率は北半球の高緯度地域(日照時間が短くビタミンDが不足する地域)で高く、低緯度地域では低いです。Phalenテストは手根管症候群の診断に用いられるため、MSとは関係ありません。免疫不全状態では発症しにくいことから、免疫不全とMSの関連は誤りです。
選択肢の確認
1.女性に多い。:2〜3で、女性に多く発症。
2.高体温で症状が改善する。
3.低緯度地域で有病率が高い。
4.Phalen テストが陽性となる。
5.免疫不全状態で発症しやすい。
覚えるポイント
「女性に多い」「高緯度地域」「再発性」「若年発症」の4つの特徴を記憶することで、MSの基本的な臨床像を把握できます。作業療法士が患者の生活環境や活動パターンを評価する際、これらの特徴をもとに適切な支援計画を立てることが可能です。