46AM044|第46回 視能訓練士国家試験 過去問
有機リン中毒でみられるのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
有機リン中毒の眼所見を問う問題です。
解説
有機リン(農薬・サリンなど)はコリンエステラーゼを不可逆的に阻害し、シナプス間隙にアセチルコリンが蓄積します。その結果、副交感神経が過剰に刺激されて著明な縮瞳、気道分泌増加、徐脈、流涎、発汗といったムスカリン様症状が現れます。
毛様体筋も過剰に収縮するため調節けいれん(近視化)となり、調節麻痺は生じません。縮瞳は中毒の重要な診断の手がかりです。
選択肢の確認
1.縮瞳
正しい。コリンエステラーゼ阻害によるアセチルコリン蓄積で著明な縮瞳をきたす。
2.網膜出血
誤り。網膜出血は有機リン中毒の所見ではない。
3.調節麻痺
誤り。毛様体筋も過剰収縮するため調節けいれんとなり、麻痺は生じない。
4.水平半盲
誤り。水平半盲は虚血性視神経症などの所見である。
5.角膜の色素沈着
誤り。角膜の色素沈着は薬剤沈着などによる別の所見である。
覚えるポイント
- 有機リン=コリンエステラーゼ阻害→アセチルコリン蓄積→縮瞳。
- ムスカリン様症状(SLUDGE)+ニコチン様症状(筋線維束攣縮)。
- 治療はアトロピンとプラリドキシム(PAM)。