109Q055第109回 薬剤師国家試験 過去問

下の模式図で表される経口徐放性製剤の放出制御膜として、適切なのはどれか。 1つ選べ。 薬物放出口 薬物層 放出制御膜 プッシュ層

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

薬物層、吸水して膨張するプッシュ層、微小な薬物放出口を備えた図は、浸透圧を駆動力とする徐放システムです。

解説

この製剤では外液の水が放出制御膜を通って内部へ入り、プッシュ層が吸水・膨張します。その圧力で薬物層が薬物放出口から一定速度に近い形で押し出されます。したがって膜には、水は透過させる一方で内部成分を容易には通さない半透性が必要です。放出速度は膜の透水性や面積、厚さ、内外の浸透圧差などで調節され、消化管内のpHや攪拌の影響を受けにくいのが特徴です。

選択肢の確認

1.糖衣:味や臭いのマスキング、外観改善、成分保護などが主目的で、浸透圧放出を制御しません。
2.半透膜:正答。水を内部へ透過させ、膨張したプッシュ層が薬物を放出口から押し出します。
3.腸溶性皮膜:胃では溶けず腸内のpHで溶ける膜で、放出部位を制御します。
4.生分解性皮膜:体内で分解される材料ですが、図の浸透圧ポンプの基本膜ではありません。
5.イオン交換樹脂膜 必須問題 【病態・薬物治療】:薬物と樹脂のイオン交換を利用する別の徐放化法で、図の膜ではありません。

覚えるポイント

浸透圧ポンプ型製剤は「半透膜から水が入る→プッシュ層が膨らむ→放出口から薬物が出る」の順に理解します。

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