109Q056|第109回 薬剤師国家試験 過去問
神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体が産生されることによ り、筋力低下をきたす自己免疫疾患はどれか。1つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
神経筋接合部のどこが障害されるかを見分けます。筋側のニコチン性アセチルコリン受容体に対する自己抗体が典型なのは重症筋無力症です。
解説
重症筋無力症では、神経筋接合部の後シナプス膜にあるニコチン性アセチルコリン受容体に対する自己抗体などにより、神経から筋への刺激伝達が低下します。反復運動で筋力が落ち、休息により改善する易疲労性、眼瞼下垂、複視などが特徴です。一方、イートン・ランバート症候群は神経終末側の電位依存性カルシウムチャネルが主な標的です。疾患名だけでなく、接合部の前か後かを対応させます。
選択肢の確認
1.イートン・ランバート症候群:主に前シナプス膜のP/Q型電位依存性Ca²⁺チャネルに対する自己抗体が関与します。
2.重症筋無力症:正答。後シナプス膜のニコチン性アセチルコリン受容体に対する自己抗体が代表的です。
3.ギラン・バレー症候群:感染後などに末梢神経の髄鞘や軸索が免疫性に障害されます。
4.進行性筋ジストロフィー:筋構造タンパク質などの遺伝子異常による進行性筋疾患です。
5.筋萎縮性側索硬化症:上位・下位運動ニューロンが進行性に変性する疾患です。
覚えるポイント
重症筋無力症は筋側の受容体、イートン・ランバート症候群は神経側のCa²⁺チャネル、と対比します。