109Q184|第109回 薬剤師国家試験 過去問
図1 に示すニフェジピン徐放錠を8 分割又は分割せずに、1 錠分をヒトに経口 投与したときの血漿中ニフェジピン濃度の推移を図2 に示す。この錠剤に関する記 述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 内核錠:すみやかに溶出 外層部:ゆっくり溶出 図1 ニフェジピン徐放錠の構造と溶出特性 90 80 血漿中濃度(ng/mL) A 70 B 60 50 40 30 20 10 0 投与後時間(h) 0 6 12 18 24 図2 血漿中ニフェジピン濃度推移

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正解: 2・3
正答
2・3
この問題のポイント
内核が速放、外層が徐放という錠剤構造と、分割による溶出制御の破綻を血中濃度曲線から判断します。
解説
実画像では内核錠が速やかに溶出し、外層部がゆっくり溶出する二重構造です。外層は薬物を徐々に放出する徐放性マトリックスとして働きます。錠剤を8分割すると表面積が増え、内核も露出し、徐放機構が損なわれるため急速に吸収されます。したがって高い初期Cmaxを示す曲線Aが分割錠、より緩やかな曲線Bが非分割錠です。本剤は速放性内核を徐放性外層が包むロンタブ型の有核錠で、スパンタブ型ではありません。図に内核の徐放性被膜や錠剤全体の腸溶性被膜は示されていません。
選択肢の確認
1.スパンタブ型の錠剤である。:本剤は速放性内核と徐放性外層からなるロンタブ型有核錠です。
2.8 分割した錠剤の血中濃度推移はAである。:正答。分割で徐放構造が壊れ、初期濃度が高いAとなります。
3.外層部は徐放性マトリックスである。:正答。外層から薬物がゆっくり放出されるマトリックス構造です。
4.内核錠は徐放性コーティングされている。:内核は速やかに溶出する部分で、徐放性コーティングされた核ではありません。
5.錠剤全体が腸溶性コーティングされている。 一般問題(薬学理論問題) 【病態・薬物治療】:胃では溶けず腸で溶ける構造を示す図ではなく、腸溶性被膜もありません。
覚えるポイント
徐放錠の分割は表面積増加と構造破壊でdose dumpingを起こし得ます。図ではAが分割、外層が徐放性マトリックスです。