109Q208第109回 薬剤師国家試験 過去問

55 歳女性(閉経後)。身長160 cm、体重52 kg。血圧135/70 mmHg。高 血圧症にて、処方1 の薬剤を服用している。 (処方1 ) アジルサルタン錠20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 14 日分 今回、1 ケ月前よりほてりや発汗、不眠症状等があり、更年期障害を疑い婦人科 クリニックを受診した。その後、以下の追加処方箋を持参して、かかりつけ薬局を 訪れた。 (処方2 ) 結合型エストロゲン錠0.625 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 14 日分 処方2 の薬剤の服用開始にあたり、患者への説明内容として適切でないのはどれ か。1つ選べ。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

結合型エストロゲンの有害事象・検診事項と、骨代謝への作用を整理します。設問は「適切でない」ものを選びます。

解説

エストロゲン補充療法では静脈血栓塞栓症に注意し、下肢痛・浮腫、突然の息切れ等があれば直ちに連絡します。長期不動を伴う手術前には休薬を検討し、乳房・婦人科の定期検診も必要です。一方、エストロゲンは骨吸収を抑制し、骨量低下や骨折を防ぐ方向に働きます。「骨折リスクが上がる」とする説明は逆です。

選択肢の確認

1.下肢の疼痛・浮腫、息切れ等が出現した際は、連絡すること。:血栓塞栓症を疑う重要な説明です。
2.血圧が低下する場合があること。:血圧変動やめまい等に留意する説明として適切です。
3.手術前には休薬を検討する必要があること。:不動による血栓リスクを考え、医師と休薬を検討します。
4.投与開始後は、定期的に乳房検診並びに婦人科検診を行う必要があること。:乳房・子宮内膜等の安全性確認に必要です。
5.骨折のリスクが上がること。:正答です。エストロゲンは骨吸収を抑え、骨折リスクを低下させる方向に働きます。

覚えるポイント

ホルモン補充療法では血栓と乳房・子宮の検診が重要ですが、骨に対しては保護的です。

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