109Q233第109回 薬剤師国家試験 過去問

乳児(生後1 ケ月、女児)を連れた母親が、女児の1 ケ月検診を受けた後 に、女児が服用している薬について相談したいことがあるということで、かかりつ け薬局に来局した。女児の出生時の体重は2,940 g であり、母乳栄養で現在は 3,890 g である。女児は、メナテトレノンシロップ1 mL を哺乳確立時、生後1 週 目(産科退院時)、今回と合計3 回内服している。母親は、女児へのメナテトレノ ン投与の理由について薬剤師に質問をした。 薬剤師は母親にメナテトレノン投与によって、あるビタミンを補充できることを 説明した。このビタミンが新生児や幼若乳児で不足する理由として、誤っているの はどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

設問は不足理由として誤っているものを選びます。新生児では胎盤移行、母乳含量、胆汁、腸内細菌叢がビタミンK不足に関係します。

解説

ビタミンKは胎盤を通過しにくく、出生時の体内貯蔵量が少ないうえ、母乳中含量も少ないため、母乳栄養児では不足しやすくなります。脂溶性ビタミンなので、胆汁分泌低下があればミセル形成と腸管吸収が低下します。また新生児・乳児ではビタミンKを産生する腸内細菌叢が未発達です。一方、代謝・排泄が亢進していることが一般的な不足理由ではありません。したがって選択肢4が誤りです。病的な胆汁うっ滞、抗菌薬使用、吸収障害などがある乳児は、さらに欠乏リスクが高くなります。

選択肢の確認

1.胎盤を通過しにくいため。:不足理由として正しいです。
2.母乳中の含有量が少ないため。:正しい。母乳栄養児で注意します。
3.胆汁分泌が低下している場合には、吸収されにくいため。:正しい。脂溶性ビタミンです。
4.新生児や乳児は代謝及び排泄が亢進しているため。:誤りで正答。一般的な不足理由ではありません。
5.新生児と乳児は、腸内細菌叢が未発達であるため。:正しい。腸内産生が少ないです。

覚えるポイント

ビタミンK不足は「胎盤移行少・母乳少・胆汁低下・腸内細菌未発達」。代謝排泄亢進ではありません。

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