109Q238|第109回 薬剤師国家試験 過去問
70 歳男性。同居している息子夫婦に付き添われて来局。20 歳の頃より喫 煙習慣があり(ブリンクマン指数:1,200)、現在も1 日に10 本程度喫煙してい る。また職業上の粉じん曝露歴があった。数年前より労作時の息切れが出現し、 徐々に症状が悪化したために近医を受診し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断さ れ、以下の処方が出された。 (処方) チオトロピウム臭化物吸入用カプセル18 μg 1 回1 カプセル 1 日1 吸入 全56 カプセル 処方薬の注意すべき主な副作用はどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 1・5
正答
1・5
この問題のポイント
チオトロピウムは長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬です。抗コリン作用による口渇と排尿障害に注意します。
解説
チオトロピウムは気道平滑筋のM3受容体を遮断し、アセチルコリンによる気管支収縮を持続的に抑えます。全身性の抗コリン作用として口渇、便秘、排尿困難・尿閉、眼圧上昇などに注意し、とくに前立腺肥大や閉塞隅角緑内障の患者では症状を確認します。抗ムスカリン作用は頻脈方向で、徐脈が主ではありません。口腔内カンジダ症は主に吸入ステロイド薬で注意する副作用です。下痢より便秘が起こり得ます。吸入用カプセルは内服せず専用器具で吸入します。
選択肢の確認
1.排尿障害:正答。抗コリン作用で尿閉を起こし得ます。
2.徐脈:主な抗コリン副作用ではありません。
3.口腔内カンジダ症:吸入ステロイドで代表的な副作用です。
4.下痢:むしろ便秘に注意します。
5.口渇:正答。ムスカリン受容体遮断により起こります。
覚えるポイント
LAMAの抗コリン症状は「口渇・便秘・排尿困難・眼圧上昇」。カプセルは吸入専用です。