109Q246|第109回 薬剤師国家試験 過去問
65 歳男性。肝腫瘍の精査目的で来院し、CT 検査にてS2 区域に35 mm の 乏血性腫瘍が確認された。入院し、超音波ガイド下で経皮的に生検針を刺し、肝臓 の一部を採取する肝生検を実施することになった。 入院予定2 週間前の外来受診の際に、以下の薬剤を継続して服用していることを 薬剤師が聴取した。 (処方) クロピドグレル錠75 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) アムロジピン口腔内崩壊錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) ランソプラゾール口腔内崩壊錠30 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) フェノフィブラート錠80 mg 1 回2 錠(1 日2 錠) グリメピリド錠1 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 28 日分 この患者が継続服用していることが確認された薬物の作用として、正しいのはど れか。2つ選べ。
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正解: 2・5
正答
2・5
この問題のポイント
処方薬を作用機序へ対応させます。フェノフィブラートはPPARα作動薬、クロピドグレルはP2Y12受容体遮断薬です。
解説
フェノフィブラートは核内受容体PPARαを活性化し、リポタンパク質リパーゼ発現を高めてTGに富むリポタンパク質の異化を促進します。クロピドグレルはプロドラッグで、活性代謝物が血小板ADP P2Y12受容体を不可逆的に遮断します。P2Y12はGi共役なので、遮断によりアデニル酸シクラーゼ抑制が解除されcAMPが増え、血小板凝集が抑えられます。DPP-4阻害はシタグリプチン等で、グリメピリドはSU受容体を介します。K競合性で可逆的にH+,K+-ATPaseを阻害するのはボノプラザン等で、ランソプラゾールは活性化後に不可逆阻害します。5-HT2遮断はサルポグレラート等です。
選択肢の確認
1.ジペプチジルペプチダーゼ︲4(DPP︲4)を阻害して、グルコースによるインス リン分泌を促進する。:処方中の糖尿病薬はグリメピリドです。
2.ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体a(PPAR a)を刺激して、リポタンパ ク質リパーゼ(LPL)を活性化する。:正答。フェノフィブラートです。
3.K + と競合して、胃の壁細胞のH +,K +︲ATPase を可逆的に阻害することで、 + 分泌を抑制する。 H:カリウム競合型酸分泌抑制薬の機序です。
4.血小板のセロトニン5︲HT2 受容体を遮断して、細胞内Ca 2+ 濃度上昇を抑制す る。:クロピドグレルの標的ではありません。
5.活性代謝物が血小板のADP P2Y12 受容体を遮断して、細胞内サイクリック AMP(cAMP)量を増加させる。:正答。クロピドグレルです。
覚えるポイント
フェノフィブラート=PPARα→LPL、クロピドグレル=P2Y12遮断→cAMP増加です。