110Q202第110回 薬剤師国家試験 過去問

4 歳男児。体重14 kg。事故で低酸素脳症となり大学病院に入院していた が退院し、在宅で人工呼吸器と胃瘻及び導尿による管理を行っている。脳下垂体機 能不全に対しては3 ケ月に1 回、大学病院の内分泌・代謝内科を外来受診すること になっており、初回受診時に、以下の薬剤が処方された。 (処方1 ) ヒドロコルチゾン錠10 mg 1 回0.25 錠(1 日0.75 錠) 1 日3 回 朝昼夕食前 90 日分 (処方2 ) デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠60 μg 1 回1 錠(1 日2 錠) 1 日2 回 10 時、22 時 90 日分 (処方3 ) レボチロキシンナトリウム水和物散0.01% 1 回0.35 g(1 日0.35 g) 1 日1 回 朝食前 90 日分 処方2 の薬剤は製造過程で水溶液を凍結乾燥して調製される。水の状態図中に記 された状態変化のうち、凍結乾燥の過程における水の状態変化を正しく表している のはどれか。1つ選べ。ただし、状態変化はAからBへ矢印の方向に起こるものと する。 1 2 3 圧力 圧力 圧力 A A B A B B 温度 温度 温度 4 5 圧力 圧力 B B A A 温度 温度

110Q202の問題画像
解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

凍結乾燥では、水溶液をまず凍らせ、低温のまま三重点より低い圧力へ減圧して氷を水蒸気へ昇華させます。

解説

水の状態図では、固体―液体境界、液体―気体境界、固体―気体境界が三重点で交わります。図3は、液体領域にあるAから温度を下げて固体領域へ移し、次にその低温を保って圧力を下げ、固体―気体境界を越えて気体領域のBへ至る経路です。すなわち「凍結した後、氷を液体へ戻さず昇華させる」という凍結乾燥の操作を表します。液体を経由せずに乾燥できるため、熱に不安定な薬物の変性を抑えやすく、乾燥物が多孔質となって再溶解しやすい利点があります。

選択肢の確認

1.選択肢1(画像参照):一定圧力で温度を上げる経路であり、凍結後に減圧して昇華させる操作ではありません。
2.選択肢2(画像参照):圧力を下げた後に温度を上げる経路で、液体Aを先に凍結する順序を表しません。
3.選択肢3(画像参照):正答。液体Aを冷却して凍結し、低温のまま減圧して氷を水蒸気へ昇華させます。
4.選択肢4(画像参照):低圧側のAから冷却・加圧する経路で、乾燥操作とは逆向きです。
5.選択肢5(画像参照):一定圧力で冷却する経路であり、凍結後の減圧・昇華を含みません。

覚えるポイント

凍結乾燥は「液体を凍結→三重点以下へ減圧→氷を昇華」の順です。

110Q201110Q203
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)