109Q254|第109回 薬剤師国家試験 過去問
70 歳男性。身長165 cm、体重50 kg。1 年前に心筋梗塞を起こし、心室細 動による心停止で救命救急センターに搬送され、心蘇生術を施し心機能が回復し た。その後、意識消失発作を起こしたため、半年前に埋め込み型除細動器(ICD) (注) と以下の処方で治療を開始した。 (注) 体に埋め込んで、致死的な不整脈を自動的に感知し、電気ショックを与えて 心臓の動きを正常にもどす医療機器 (処方) バイアスピリン錠100 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) クロピドグレル錠75 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) ビソプロロールフマル酸塩錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) カンデサルタン錠4 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 28 日分 しかし、その後もICD が作動することがあり、医師は心室性不整脈予防のため の追加薬を検討している。 追加する薬物として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
心筋梗塞後でICD作動を繰り返す致死性心室性不整脈の再発抑制には、アミオダロンが候補です。
解説
アミオダロンはK+チャネル遮断を主体とするIII群抗不整脈薬で、Na+チャネル、Ca2+チャネル、β受容体も抑えます。心室頻拍・心室細動など生命を脅かす心室性不整脈に用い、β遮断薬と併用してICDショック回数を減らす目的でも選択されます。一硝酸イソソルビドは狭心症、イソプレナリンは徐脈等、ジルチアゼムは主に上室性頻拍・心拍数調節に用い、本例の再発性心室性不整脈の最適薬ではありません。キニジンはIa群で催不整脈性があり、心筋梗塞後の本例に第一選択とはなりません。肺・甲状腺・肝・眼等の毒性を監視します。
選択肢の確認
1.一硝酸イソソルビド:硝酸薬で、心室性不整脈予防薬ではありません。
2.キニジン:Ia群ですが、本例の最適な追加薬ではありません。
3.イソプレナリン:β受容体刺激薬で、心拍数を増やします。
4.アミオダロン:正答。致死性心室性不整脈の再発抑制に用います。
5.ジルチアゼム:主に上室性不整脈等に用います。
覚えるポイント
ICDは発作を停止し、アミオダロンは発作再発とショック回数を減らす役割です。