109Q262|第109回 薬剤師国家試験 過去問
70 歳男性。糖尿病と心不全で治療中。3 年前に眼圧の上昇が指摘され、原 発開放隅角緑内障との診断を受け、処方1 による治療を開始した。なお、同時に白 内障の診断も受けている。点眼液による治療開始後、目の周囲が黒ずむなど眼瞼色 素沈着が観察されるようになったため、処方1 から処方2 へ変更になった。その 後、眼圧低下が不十分と診断され、現在は処方2 に加えて処方3 が追加となってい る。 (臨床検査値) HbA1c 8.0%、BUN 20 mg/dL、血清クレアチニン1.2 mg/dL、 尿中ケトン体(+)、血清浸透圧295 mOsm/L (処方1 ) ラタノプロスト点眼液0.005%(2.5 mL/本) 1 本 1 日1 回 朝 両眼に点眼 (処方2 ) オミデネパグ イソプロピル点眼液0.002%(2.5 mL/本) 1 本 1 日1 回 朝 両眼に点眼 (処方3 ) ブリンゾラミド懸濁性点眼液1.0%(5 mL/本) 1 本 1 日2 回 朝夕 両眼に点眼 点眼液使用に関して、薬剤師がこの患者に指導する内容として、適切なのはどれ か。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
ブリンゾラミドは懸濁性の炭酸脱水酵素阻害薬です。点眼薬でも全身へ吸収され、スルホンアミド系薬剤として過敏反応に注意します。
解説
複数の点眼薬は洗い流しを避けるため通常5分以上間隔をあけ、懸濁性点眼液はよく振って、他の水性点眼液より後に使用します。ブリンゾラミドはスルホンアミド系の炭酸脱水酵素阻害薬で、局所投与でも全身吸収されるため、重い過敏症など全身性副作用の兆候に注意します。点眼後に閉瞼し涙嚢部を圧迫すると全身移行を減らせます。オミデネパグはEP2受容体作動薬で、利尿薬ではありません。振とうが必要なのは保存剤のためではなく、ブリンゾラミドが懸濁性だからです。
選択肢の確認
1.処方2 と処方3 の薬剤については、朝の点眼時、時間をおかずに連続して点眼 すること。:5分以上間隔をあけます。
2.処方3 の薬剤は懸濁性点眼液なので、朝の点眼時には、処方3 の薬剤を最初に 使用すること。:懸濁性点眼液は通常後に使用します。
3.処方2 の薬剤は水分の排出を促すので、いつもより水分を多めに摂取すること。:利尿薬ではありません。
4.処方2 の薬剤は保存剤が含まれているので、毎回よく振って使用すること。:振るのは処方3の懸濁性点眼液です。
5.処方3 の薬剤は点眼後、全身作用を起こすことがあるので、過敏性の兆候に注 意すること。:正答。点眼薬でも全身性副作用に注意します。
覚えるポイント
複数点眼は5分以上あける。懸濁液は振って後に、点眼後は涙嚢部圧迫です。