109Q340第109回 薬剤師国家試験 過去問

74 歳女性。友人と一緒に地域の健康フェアに参加した際に、お薬相談コーナー を訪れた。女性の話によると、過去10 年以上治療してきており、今の5 剤になっ たのは半年前である。最近、足のむくみと体重増加が気になっているとのことで あった。薬剤師は、女性が持参したお薬手帳より、以下の薬剤を服用中であること を確認している。 (お薬手帳の内容) アジルサルタン錠20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) ピオグリタゾン塩酸塩錠30 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 14 日分 ペマフィブラート錠0.1 mg 1 回1 錠(1 日2 錠) 硝酸イソソルビド徐放錠20 mg 1 回1 錠(1 日2 錠) 1 日2 回 朝夕食後 14 日分 ブロチゾラム口腔内崩壊錠0.25 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 就寝前 14 日分 この女性が、気になっている身体所見及び症状について、薬剤性と疑う場合、最 も強く疑われるのはどれか。1つ選べ。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

ピオグリタゾンは腎集合管等でNa・水貯留を促し、浮腫と体重増加、心不全の発症・増悪を起こし得ます。

解説

ピオグリタゾンはPPARγ作動薬でインスリン抵抗性を改善しますが、体液貯留により浮腫と体重増加を生じることがあります。使用開始・増量後に下腿浮腫、急な体重増加、息切れ、起坐呼吸等があれば心不全を疑い、速やかに医師へ連絡して中止・治療変更を評価します。心不全または既往がある患者には使用できません。アジルサルタンでも腎機能・K等を監視しますが、この症状の最も典型的原因ではありません。ペマフィブラート、硝酸イソソルビド、ブロチゾラムも本例の浮腫・体重増加を最も強く説明する薬ではありません。

選択肢の確認

1.アジルサルタン錠:最も典型的な原因ではありません。
2.ピオグリタゾン塩酸塩錠:正答。体液貯留による浮腫・体重増加に注意します。
3.ペマフィブラート錠:本症状を最も強く疑う薬ではありません。
4.硝酸イソソルビド徐放錠:本症状の代表的原因ではありません。
5.ブロチゾラム口腔内崩壊錠:本症状を最も強く説明しません。

覚えるポイント

チアゾリジン薬で浮腫・急な体重増加・息切れが出たら心不全を疑います。

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