110Q199第110回 薬剤師国家試験 過去問

38 歳女性。アレルギー性鼻炎で近医を受診し、処方1 による治療を受けて いた。しかし、薬剤師は処方1 の薬剤の供給が不安定になったとの情報を得たた め、医師と他剤への変更を検討し、処方1 は処方2 へ変更された。なお、処方1 の 薬剤と処方2 の薬剤は、添加剤が同じものを調剤した。 (処方1 ) セチリジン塩酸塩錠10 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 就寝前 28 日分 (処方2 ) レボセチリジン塩酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 就寝前 28 日分 セチリジン塩酸塩はそのR︲エナンチオマーとS︲エナンチオマーのラセミ体で、 旋光性は示さない。一方、レボセチリジン塩酸塩はR︲エナンチオマーであり、旋 光性を示し、比旋光度[α] 25 D = +10.80°である。いま、レボセチリジン塩酸塩を 含む原末1.00 g を量り、水に溶かして全量200 mL とし、層長100 mm の測定管を 用いて温度25 ℃で旋光度αD を測定したところ、+0.052°であった。この原末中 のレボセチリジン塩酸塩の含量に最も近いのはどれか。1つ選べ。ただし、原末中 にはR︲エナンチオマー以外に旋光性を示す物質は含まないものとする。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

比旋光度の式[α]D25=α/(l c)を用います。層長はdm、濃度はg/mLで代入します。

解説

原末1.00 gを200 mLにしたので、全量がレボセチリジンなら濃度は1.00/200=0.00500 g/mLです。含量をxとすると実濃度は0.00500x g/mLです。測定管100 mm=1.00 dm、比旋光度+10.80°、観測旋光度+0.052°より、0.052=10.80×1.00×0.00500xです。したがってx=0.052/0.054=0.963となり、含量は96.3%です。R体以外に旋光性物質がない条件なので、観測旋光度はレボセチリジン量へ直接比例します。

選択肢の確認

1.92.2%:層長または濃度換算が正しくありません。
2.94.1%:観測値0.052と理論値0.054の比に一致しません。
3.96.3%:正答。0.052/(10.80×1×0.005)×100=96.3%です。
4.98.4%:濃度のg/100 mLとg/mLを混同した値です。
5.100.7%:観測旋光度は純品想定値0.054°より小さいため100%を超えません。

覚えるポイント

純品ならα=10.80×1 dm×0.005 g/mL=0.054°。実測0.052/0.054=0.963です。

110Q198110Q200
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