110Q246第110回 薬剤師国家試験 過去問

30 歳男性。以下の処方1 ~3 が記載された処方箋を持って薬局を訪れた。 この薬局では、1 名の薬学生が実習中であった。 (処方1 ) リスペリドン錠1 mg 1 回1 錠(1 日3 錠) スルピリド錠100 mg 1 回1 錠(1 日3 錠) 1 日3 回 朝昼夕食後 14 日分 (処方2 ) ハロペリドール細粒1 % 1 回0.6 g(1 日0.6 g) 1 日1 回 朝食後 14 日分 (処方3 ) ラメルテオン錠8 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 就寝前 14 日分 処方1 ~3 のいずれかの薬物に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選 べ。

2つ選択
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正解: 3・5

正答

3・5

この問題のポイント

処方中の抗精神病薬はD2受容体遮断薬、ラメルテオンはメラトニンMT1・MT2受容体作動薬です。

解説

リスペリドン、スルピリド、ハロペリドールはいずれも程度や他受容体作用は異なるものの、ドパミンD2受容体遮断を介して中脳辺縁系の過剰なドパミン神経伝達を抑え、陽性症状を改善します。D2部分アゴニストはアリピプラゾールなどで、処方にありません。リスペリドンなどのH1・α1作用は刺激ではなく遮断で、陰性症状改善をこの刺激で説明しません。ラメルテオンは視交叉上核に関わるメラトニンMT1・MT2受容体を刺激し、睡眠―覚醒リズムを整えます。ベンゾジアゼピン結合部位へ作用せず、GABAA受容体を介する睡眠薬ではありません。

選択肢の確認

1.ドパミンD2 受容体に部分アゴニストとして作用することで、ドパミン神経系 を安定化させる。:処方薬はいずれも該当しません。
2.ヒスタミンH1 受容体及びアドレナリンa1 受容体を刺激することで、統合失調 症の陰性症状を改善する。:刺激ではなく遮断作用がみられます。
3.ドパミンD2 受容体を遮断することで、統合失調症の陽性症状を改善する。:正答です。
4.c︲アミノ酪酸GABAA 受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合することで、 睡眠を誘発する。:ラメルテオンの機序ではありません。
5.メラトニンMT1 及びMT2 受容体を刺激することで、睡眠︲覚醒リズムを正常 化する。:正答。ラメルテオンの作用です。

覚えるポイント

抗精神病薬3剤=D2遮断、ラメルテオン=MT1/MT2作動。GABA系睡眠薬とは別です。

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