110Q255第110回 薬剤師国家試験 過去問

56 歳男性。身長165 cm、体重63 kg。1 年前に健診で心電図異常が見つか り、循環器内科で精密検査となった。その結果、頻脈性不整脈と診断され、ジソピ ラミド(50 mg カプセルを1 回1 カプセル、1 日3 回朝昼夕食後服用)による治療 が開始され、継続して服用していた。2 週間前に動悸や立ちくらみを自覚するよう になり、精密検査と治療の見直しのため入院となった。入院から4 日目にジソピラ ミドを1 日150 mg から300 mg に増量したが、症状が改善されなかったことか ら、ジソピラミドをソタロール(80 mg 錠を1 回1 錠、1 日2 回朝夕食後服用)に 変更となった。ソタロール服用開始から5 日目に、担当薬剤師が病室を訪れた際 に、下図に示す心電図の異常を発見した。 (心電図) 1 マスは、横軸が0.04 秒、縦軸が0.1 mV 認められた心電図異常はどれか。2つ選べ。

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正解: 3・4

正答

3・4

この問題のポイント

心電図ではR-R間隔から心拍数、QRS開始からT波終末までの小マス数からQT時間を読みます。

解説

公式図では隣接するR波の間隔が約30小マスと長く、1小マス0.04秒からR-R間隔は約1.2秒です。心拍数は60/1.2≒50回/分となり、徐脈です。またQRS開始からT波終末までが明らかに長く、ソタロールのK+チャネル遮断作用に整合するQT延長を認めます。各QRSの前にはP波があり、P-QRSの対応が保たれているため房室ブロックを示す脱落はありません。ST部分の明らかな上昇はなく、T波も高く尖ったテント状ではなく幅広い形です。徐脈はソタロールのβ遮断、QT延長はK+チャネル遮断で説明できます。

選択肢の確認

1.ST 上昇:基線に対する明らかなST上昇はありません。
2.房室ブロック:P波後のQRS脱落や伝導途絶を認めません。
3.徐脈:正答。R-R間隔から約50回/分です。
4.QT 延長:正答。QRS開始からT波終末までが延長しています。
5.テント状T 波の出現:T波は幅広く、鋭く高いテント状ではありません。

覚えるポイント

横1小マス=0.04秒。心拍数=60/R-R秒で求め、QTはQRS開始からT終末まで測ります。

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