110Q313|第110回 薬剤師国家試験 過去問
68 歳男性。身長172 cm、体重63 kg。高血圧症及び慢性心不全のため処方 1 の薬剤を服用していた。今回の受診で血圧が164/90 mmHg を示し、処方2 へ変 更となり、処方箋を持って薬局を訪れた。薬局にて患者に服薬指導を行い薬を渡 し、調剤録と薬剤服用歴の記載を行った。薬剤服用歴のP(計画)欄に、「30 日処 方のため、服用15 日後に電話にてフォローアップを行う。(本人の了承済)」と記 載した。 (処方1 ) バルサルタン錠40 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) ビソプロロールフマル酸塩錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 30 日分 (処方2 ) バルサルタン錠80 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) ビソプロロールフマル酸塩錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 30 日分 保険薬局における薬剤服用歴と調剤録 (注)に関する内容として、正しいのはどれ か。2つ選べ。 (注)薬剤師法で規定されている調剤録
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正解: 3・5
正答
3・5
この問題のポイント
調剤録を備える主体、記載する薬剤師、調剤後フォローの記録先、保険調剤における服薬状況確認を区別します。
解説
薬局開設者には調剤録を薬局に備える義務があり、実際に調剤した薬剤師が必要事項を記入します。調剤後も患者の使用状況を継続的に把握し、必要な情報提供や指導を行った場合、その内容は調剤録の記入対象です。また、保険薬剤師は調剤に際して服薬状況や薬剤服用歴を確認し、安全性・有効性を評価します。薬剤服用歴の記録とそれに基づく指導は、所定の要件を満たせば調剤報酬上も評価されます。
選択肢の確認
1.調剤後、患者の薬剤の使用状況を継続的に把握し、その際指導した内容は、処 方箋が調剤済みの場合、調剤録への記入事項に該当しない。:誤り。調剤後の情報提供・指導内容も記録対象です。
2.調剤録は、調剤した薬剤師ではなく、薬局の管理者が記載しなければならな い。:誤り。調剤した薬剤師が記載します。
3.薬局開設者は、薬局に調剤録を備えなければならない。:正しい。備付けの義務主体は薬局開設者です。
4.薬剤服用歴の記録・管理の実施は、薬局の義務であり、調剤報酬の対象とはな らない。:誤り。要件に応じて服薬管理指導等として評価されます。
5.保険薬剤師が調剤を行う場合は、患者の服薬状況及び薬剤服用歴を確認しなけ ればならない。:正しい。重複・相互作用や服薬上の問題を確認する基礎です。
覚えるポイント
「開設者が備える、調剤した薬剤師が記録する、保険薬剤師が薬歴と服薬状況を確認する」と主体で整理します。