111Q023|第111回 薬剤師国家試験 過去問
ヒドロキソコバラミンを解毒薬として用いる中毒原因物質はどれか。1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
ヒドロキソコバラミンは中心のコバルトにシアン化物イオンを結合させ、毒性の低いシアノコバラミンとして排泄させるシアン中毒の解毒薬です。
解説
シアン化物はミトコンドリア電子伝達系のシトクロムcオキシダーゼを阻害し、酸素があっても細胞が利用できない組織低酸素を生じさせます。ヒドロキソコバラミンはシアン化物を捕捉してシアノコバラミンを形成するため、シアン化カリウムによる中毒に用いられます。選択肢ごとに原因物質と代表的な解毒・治療法を対応させると、オピオイド拮抗薬や金属キレート薬、メトヘモグロビン血症治療薬との混同を防げます。
選択肢の確認
1.モルヒネ:過量による呼吸抑制にはオピオイド受容体拮抗薬のナロキソンなどを用います。
2.タリウム:消化管内での吸着・排泄促進にプルシアンブルーが用いられます。
3.鉛:CaNa₂EDTAやスクシマーなどのキレート薬が治療に用いられます。
4.シアン化カリウム:正答。遊離したシアン化物をヒドロキソコバラミンが捕捉します。
5.アニリン:メトヘモグロビン血症を生じ得る物質で、ヒドロキソコバラミンの標的ではありません。
覚えるポイント
ヒドロキソコバラミンはシアン、ナロキソンはオピオイド、プルシアンブルーはタリウム、と解毒薬を原因物質と組にします。