111Q138|第111回 薬剤師国家試験 過去問
表は、ある大気汚染物質の 2010~2020 年度における年平均濃度と環境基準達 成率を示している。大気汚染物質A及びBに関する記述として、正しいのはどれ か。2つ選べ。 大気 汚染 物質 2010 年度 2015 年度 2020 年度 一般局 自排局 一般局 自排局 一般局 自排局 有効測定局数 1,144 33 1,144 29 1,155 31 年平均濃度(ppm) 0.048 0.043 0.048 0.044 0.046 0.044 A 環境基準 0.0 0.0 0.0 0.0 0.2 0.0 達成率(%) 有効測定局数 34 12 765 219 844 237 年平均濃度(μg/m 3) 15.1 17.2 13.1 13.9 9.5 10.0 B 環境基準 32.4 8.3 74.5 58.4 98.3 98.3 達成率(%) 一般局:一般環境大気測定局、自排局:自動車排出ガス測定局 (総務省統計局 日本の統計 2025 のデータを基に作成)
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正解: 2・5
正答
2・5
この問題のポイント
表の単位と達成率から、Aを光化学オキシダント、Bを微小粒子状物質PM2.5と同定します。
解説
Aは濃度がppm表示で環境基準達成率が極めて低く、光化学オキシダントに対応します。窒素酸化物と非メタン炭化水素などが日射を受ける光化学反応で二次生成し、大部分はオゾンです。原因物質の把握には非メタン炭化水素を測定するので、メタンそのものではありません。Bはμg/m³表示で近年達成率が改善したPM2.5で、空気動力学径2.5 μm以下の粒子を50%の割合で分離できる分粒装置を通過する粒子と定義されます。VOCはオゾンと二次粒子の前駆物質なので、固定発生源の排出規制はAとBの低減に資します。
選択肢の確認
1.A及びBは、いずれも一次生成物質である。:誤り。いずれも二次生成成分を含みます。
2.Aは、光化学スモッグの原因となる酸化性物質の総称で、組成の大部分はオゾ ンである。:正答。Aは光化学オキシダントです。
3.Aの発生状況を把握するために、メタンが常時測定されている。:誤り。把握に用いるのは非メタン炭化水素です。
4.Bは、粒子状物質のうち空気動力学径が 10 μm 以下のものと定義されている。:誤り。BはPM2.5です。
5.A及びBを低減するために、固定発生源からの揮発性有機化合物の排出基準が 設定されている。:正答。VOCという共通前駆物質を抑制します。
覚えるポイント
光化学オキシダントはppm・低達成率・主成分オゾン、PM2.5はμg/m³・2.5 μmが識別点です。