111Q158|第111回 薬剤師国家試験 過去問
18 歳女性。アレルギー性鼻炎と診断され、治療中である。その他の既往歴 及び常用薬はない。 アレルギー性鼻炎の治療に用いられる薬物の作用機序に関する記述として、正し いのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・5
正答
1・5
この問題のポイント
アレルギー性鼻炎薬を、H1受容体遮断、メディエーター遊離抑制、CysLT1遮断、IgE中和、TP・DP2遮断に分類します。
解説
ビラスチンは第二世代H1受容体拮抗薬で、ヒスタミンによるくしゃみ・鼻汁などを抑えます。クロモグリク酸は肥満細胞からの化学伝達物質遊離を抑制する薬で、α受容体刺激性の血管収縮薬ではありません。トラニラストもメディエーター遊離抑制薬です。CysLT1受容体拮抗薬はプランルカストですが、これはIgEを中和しません。ラマトロバンはトロンボキサンA2が作用するTP受容体と、プロスタグランジンD2が作用するDP2(CRTH2)受容体を遮断し、鼻粘膜の炎症反応を抑えます。
選択肢の確認
1.ビラスチンは、ヒスタミン H1 受容体を遮断することで、くしゃみや鼻汁分泌 を軽減する。:正答。ヒスタミン性症状を改善します。
2.クロモグリク酸は、アドレナリン α 受容体を刺激することで、鼻粘膜の血管平 滑筋を収縮させ、鼻閉を改善する。:誤り。化学伝達物質の遊離を抑えます。
3.トラニラストは、ロイコトリエン CysLT1 受容体を遮断することで、鼻粘膜の 過敏性を改善する。:誤り。メディエーター遊離抑制薬です。
4.プランルカストは、IgE 抗体を中和することで、肥満細胞からのヒスタミン遊 離を抑制する。:誤り。CysLT1受容体を遮断します。
5.ラマトロバンは、プロスタノイド TP 受容体及びプロスタノイド DP2 受容体 (CRTH2 受容体)を遮断することで、鼻粘膜の炎症を軽減する。 一般問題(薬学理論問題) 【薬理】:正答。二種類のプロスタノイド受容体を遮断します。
覚えるポイント
ビラスチン=H1遮断、クロモグリク酸・トラニラスト=遊離抑制、プランルカスト=CysLT1遮断、ラマトロバン=TP・DP2遮断です。