110Q156|第110回 薬剤師国家試験 過去問
63 歳男性。慢性心不全と診断され、治療中である。その他の既往歴及び常 用薬はない。 心不全治療薬に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・4
正答
1・4
この問題のポイント
心不全治療薬は、PDE3、AT1、HCN、ネプリライシン、可溶性グアニル酸シクラーゼの標的を取り違えないようにします。
解説
ミルリノンはPDE3を阻害し、心筋のcAMP分解を抑えてCa2+流入を増やし陽性変力作用を示します。カンデサルタンはAT1受容体を遮断し、後負荷軽減と心筋リモデリング抑制に働きます。コルホルシンダロパートはアデニル酸シクラーゼを直接活性化する薬です。イバブラジンは洞房結節のHCNチャネルによるIf電流を抑えて心拍数を下げます。ベルイシグアトは可溶性グアニル酸シクラーゼを刺激してcGMP産生を増やします。ネプリライシン阻害はサクビトリルの作用です。
選択肢の確認
1.ミルリノンは、ホスホジエステラーゼⅢ(PDE Ⅲ)を阻害して、心筋細胞内 サイクリックAMP(cAMP)の分解を抑制する。:正答です。
2.コルホルシンダロパートは、Na +, K +︲ATPase を阻害して、陽性の変力作用及 び陰性の変時作用を示す。:アデニル酸シクラーゼを直接活性化します。
3.イバブラジンは、ネプリライシンを阻害して、心房性ナトリウム利尿ペプチド の分解を抑制する。:HCNチャネルを遮断します。
4.カンデサルタンは、アンジオテンシンⅡAT1 受容体を遮断して、心筋のリモ デリングを抑制する。:正答です。
5.ベルイシグアトは、過分極活性化環状ヌクレオチド依存性(HCN)チャネルを 遮断して、心拍数を減少させる。:可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬です。
覚えるポイント
ミルリノン=PDE3、カンデサルタン=AT1、イバブラジン=HCN、ベルイシグアト=sGCです。