111Q167第111回 薬剤師国家試験 過去問

65 歳男性。悪性リンパ腫に対する化学療法実施後3 日目に 38.7 ℃ の発熱 と悪寒を認め、血液検査では好中球が 400/μL に低下していたため、発熱性好中球 減少症と診断された。広域抗菌薬による治療が開始されたが発熱は持続し、新たに 行った血液検査では血小板数が6 × 10 4/μL と急激な低下が認められたため、敗血 症性播種性血管内凝固症候群(DIC)と診断された。 この患者へ投与する薬物として適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1・3

この問題のポイント

敗血症性DICでは原疾患の感染治療に加え、凝固亢進とアンチトロンビン低下を評価して抗凝固療法を選びます。

解説

DICでは全身で凝固が過剰に進み、血小板・凝固因子が消費され、微小血栓と出血傾向が同時に生じます。敗血症性DICでアンチトロンビン活性が低下している場合、アンチトロンビン ガンマによる補充が凝固制御に用いられます。ヘパリンはアンチトロンビンを介してトロンビンやXa因子を阻害します。ワルファリンは効果発現が遅く急性DICには適しません。ペグフィルグラスチムは化学療法後の発熱性好中球減少症を予防する持続型G-CSFで、発症後DICの治療薬ではありません。アスピリンは血小板機能を抑え、血小板減少時に不適切です。

選択肢の確認

1.アンチトロンビン ガンマ:正答。アンチトロンビン低下を伴うDICの凝固制御に用います。
2.ワルファリン:誤り。急性期DICに用いる薬ではありません。
3.ヘパリン:正答。凝固因子の活性をアンチトロンビン依存的に抑えます。
4.ペグフィルグラスチム:誤り。好中球減少の予防薬で、DIC治療薬ではありません。
5.アスピリン:誤り。血小板機能をさらに抑制します。

覚えるポイント

敗血症性DICは感染源・抗菌薬による原疾患治療が最優先で、病態に応じアンチトロンビン補充やヘパリン等を選びます。

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