111Q215第111回 薬剤師国家試験 過去問

52 歳男性。身長 174 cm、体重 86 kg。仕事の都合で夕食の時間が遅くなる ことが多い。積極的に散歩をしているが、最近お腹が出てきて、皮下脂肪が気にな るようになってきた。テレビで肥満に効く漢方薬の宣伝を見て、防風通聖散 (注) を 求めて薬局を訪れた。 (注)防風通聖散:キキョウ、カンゾウ、オウゴン、ビャクジュツ、セッコウ、 ダイオウ、マオウ、トウキ、シャクヤク、センキュウ、サンシシ、 レンギョウ、ハッカ、ケイガイ、ボウフウ、ショウキョウ、カッセキ、 ボウショウを含む 購入して数日後、患者が再び来局し、この漢方薬を服用してから下痢が続くとの 訴えがあった。その主な原因として、防風通聖散に配合される植物由来の生薬Aが 考えられた。生薬Aに関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・4

正答

1・4

この問題のポイント

服用後の下痢から瀉下生薬ダイオウを特定し、薬用部位、基原植物、主成分、同効生薬、他処方への配合を確認します。

解説

防風通聖散に含まれ下痢の主因となり得る植物由来生薬Aはダイオウです。ダイオウはタデ科Rheum属植物の根茎を通例用い、センノシドなどのジアントロン配糖体・アントラキノン系成分を含みます。腸内細菌で活性体となって大腸運動を促進します。セリ科植物でも、トロパン型アルカロイドを含むナス科生薬でもありません。同処方のボウショウは硫酸ナトリウムを主成分とする鉱物性生薬で、浸透圧性に瀉下作用を示すため同じ方向の作用をもちます。大建中湯はサンショウ、カンキョウ、ニンジンなどからなり、ダイオウを含みません。

選択肢の確認

1.通例、根茎を利用する。:正答。ダイオウの薬用部位です。
2.セリ科植物を基原とする。:誤り。基原はタデ科Rheum属です。
3.主成分としてトロパン型アルカロイドを含有する。:誤り。主な瀉下成分はセンノシド類です。
4.同様の作用をもつ生薬としてボウショウがある。:正答。ともに瀉下方向へ働きます。
5.大建中湯にも配合されている。:誤り。大建中湯にダイオウは含まれません。

覚えるポイント

ダイオウ=タデ科の根茎・センノシド・瀉下。ボウショウも瀉下作用をもち、併用処方では下痢に注意します。

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