111Q340|第111回 薬剤師国家試験 過去問
28 歳男性。牛乳アレルギーあり。既往歴及び使用中の医薬品はなし。喫煙1 日 10 本程度、飲酒1 日ビール 500 mL 程度。以前から胃腸が弱く、朝食後や通勤 時に便意を催すことが多い。1 週間後に昇進試験を受験する予定だが、緊張により 下痢気味であるため、男性は止瀉薬を求めて薬局を訪れた。以下のうち、この男性 に勧める一般用医薬品として、適切なのはどれか。2つ選べ。 成分 1 回量(成人)
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正解: 3・4
正答
3・4
この問題のポイント
緊張に伴う下痢へ使える止瀉成分を選び、牛乳アレルギーでは乳タンパク由来のタンニン酸アルブミンを避けます。
解説
木クレオソートは腸管の水分分泌・運動を調整する止瀉薬で、急な下痢へ用いる選択肢です。ロートエキスとタンニン酸ベルベリンの配合は、抗コリン作用で腸運動を抑え、収れん・抗菌作用を示すため、禁忌や尿閉・緑内障等がなければ候補になります。選択肢2のタンニン酸アルブミンは乳タンパクのカゼイン由来で、牛乳アレルギー患者には禁忌です。イブプロフェン+ブチルスコポラミンは鎮痛・鎮痙薬で止瀉薬の組合せではありません。トリメブチンの一般用製品は、以前に医師から過敏性腸症候群の診断・治療を受けた人の再発症状に限られます。本例にはその診断歴がなく、初回評価を経ずに勧められません。血便、発熱、脱水、持続症状があれば受診を勧めます。
選択肢の確認
1.1 錠中 1 錠 イブプロフェン 150 mg、 ブチルスコポラミン臭化物 10 mg:止瀉目的の製品ではありません。
2.12 錠中 4 錠 ベルベリン塩化物水和物 300 mg、 ロートエキス 60 mg、 タンニン酸アルブミン 2,000 mg、 ウルソデオキシコール酸 30 mg:牛乳アレルギーでタンニン酸アルブミンを避けます。
3.2 カプセル中 2 カプセル 木クレオソート 90 mg:正答。急な下痢に用いる止瀉薬です。
4.1 錠中 1 錠 ロートエキス3 倍散 60 mg、 タンニン酸ベルベリン 100 mg:正答。止瀉成分の配合です。
5.3 錠中 1 錠 トリメブチンマレイン酸塩 300 mg:以前に医師から過敏性腸症候群の診断・治療を受けた人の再発症状用で、本例は対象外です。
覚えるポイント
タンニン酸アルブミンは牛乳由来タンパクを含むため、牛乳アレルギーに禁忌です。