59AM048第59回 理学療法士国家試験 過去問

脊髄小脳変性症で正しいのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1・3

この問題のポイント

脊髄小脳変性症は、小脳性運動失調を主な特徴とする神経変性疾患で、理学療法においては運動機能の評価と介入が重要です。正答は「Frenkel体操が有効である」と「SARAがある」という2つです。これらは臨床で実際に用いられる手法・評価基準であり、理解を深める上で核心です。

解説

脊髄小脳変性症は、小脳の機能障害を主な特徴とする疾患で、歩行時の不随意性、共感性の欠如、視覚に依存した運動の困難が見られます。この中で、Frenkel体操は視覚的代償を用いる運動療法で、患者が視覚情報をもとにバランスを補う動きを実施することで、運動の安定性を改善できるとされています。特に、視覚に依存した運動を補うことで、失調の軽減に効果が認められます。

また、SARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia)は、失調の程度を客観的に評価するための標準的なスコアリングツールで、歩行、手の動き、視線の安定性などを項目別に評価します。理学療法士が患者の進行度や介入効果を把握する上で、この評価基準は極めて重要です。

一方、視野障害は本疾患では一般的ではなく、多発性硬化症など他の疾患でより顕在的です。実際の有病率は選択肢4の値とは一致しません。自律神経障害に関しては、本疾患では比較的少ないため、非遺伝性と比較して遺伝性が多いという記述も誤りです。

選択肢の確認

1.Frenkel 体操が有効である。:正しい。視覚代償を用いた介入で効果が確認されている。
2.視野障害を伴うことが多い。:間違っている。視野障害は本疾患では少ない。
3.包括的な評価指標にSARA がある。:正しい。標準的な評価ツール。
4.有病率は人口10 万人あたり100 人である。:間違っている。設問の値とは一致しません。
5.自律神経障害は非遺伝性に比べて遺伝性が多い。:間違っている。本疾患では自律神経障害が少ない。

覚えるポイント

「Frenkel体操」と「SARA」は、脊髄小脳変性症の理学療法で頻出のキーワード。視覚代償と評価ツールの組み合わせが、臨床現場で最も重要な2つの要素です。

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