60AM048第60回 理学療法士国家試験 過去問

小脳梗塞でみられるのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1.眼振 ・ 3.運動失調

この問題のポイント

小脳は運動の調整・バランス・協調性を担当する領域であり、梗塞によりその機能が損なわれると、典型的な症状が現れる。これらの症状は、運動の「正確性」と「安定性」に直接関与するため、理学療法士が臨床で評価・介入に活かす重要な指標となる。

解説

小脳は運動の計画・実行・調整に関与しており、特に「運動の精度」と「バランス」を保つ役割を持つ。小脳梗塞では、その機能の欠如により、運動が不正確になり、体の安定が損なわれる。その結果、運動失調(四肢や体幹の動きが不規則で、正確性が欠ける)と眼振(視線を安定させられないため、目がふわふわと揺れる)が主な臨床所見となる。
例えば、患者が指を正確に前方に伸ばす際、方向がずれたり、手がふらふらと動く様子は典型的な運動失調の例である。また、視線を固定しても目がふわふわと揺れる「眼振」は、小脳・前庭系の連携障害によるもので、特に小脳の深部(特に小脳の小脳球)に梗塞がある場合に顕在化する。
一方、同名半盲は視覚通路(特に後頭葉)の障害で、遂行機能障害は前頭葉の機能低下によるもので、球麻痺は延髄の運動核障害(嚥下・構音障害を伴う)に該当するため、小脳梗塞とは関係ない。

選択肢の確認

1.眼 振:正しい。小脳・前庭系の機能障害で出現する。
2.球麻痺:間違え。延髄の障害によるもので、小脳とは無関係。
3.運動失調:正しい。小脳の運動調整機能が欠落した結果、運動の正確性が損なわれる。
4.同名半盲:間違え。視覚通路の障害で、小脳と無関係。
5.遂行機能障害:間違え。前頭葉の機能障害に属する。

覚えるポイント

「小脳=運動を整える」→ 無理に動かせない(運動失調)+目がふらふら(眼振)→ 2つだけが正解。

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