60PM002|第60回 理学療法士国家試験 過去問
6 歳の男児。右股関節痛を訴えている。単純エックス線写真(別冊No. 1)を別に示 す。 疑うべき疾患はどれか。

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正解: 1
正答
1.Perthes 病
この問題のポイント
小児の股関節痛で、X線所見が骨頭の変形を示す場合、その年齢と変化の性質から特異な疾患を鑑別する必要がある。小児男児に好発するPerthes病は、骨頭の扁平化や硬化、分節化をX線で確認できるため、画像所見と一致する。
解説
6歳の男児が右股関節痛を訴え、骨盤正面X線で右大腿骨頭と骨端線に左右差が認められ、骨端部の位置異常が見られる。この所見は、骨頭の変形(特に扁平化や硬化)を示しており、Perthes病の典型的なX線所見に一致する。Perthes病は、小児期に発生する大腿骨頭の特発性虚血性壊死で、男児に好発します。骨頭が血流を失い、骨が変形する過程で、X線では骨頭の白く見える硬化や分節化が確認される。この年齢層と所見の組み合わせは、Perthes病に特異的である。
一方、発育性股関節形成不全は乳児期に発見され、X線で臼蓋形成不全や亜脱臼を示すが、骨頭の変形ではなく関節の構造異常が主な所見である。大腿骨頭すべり症は思春期に好発し、骨端線に沿って骨頭が後下方にずれる所見が特徴。単純性股関節炎はX線で骨の変化を認めず、痛みが主な症状であるため、骨頭の変形が見られる場合は除外される。
選択肢の確認
1.Perthes 病:正解。小児男児で、骨頭の扁平化・硬化・分節化が確認され、画像所見に一致。
2.大腿骨頭壊死症:誤り。小児期の特発的壊死はPerthes病と診断される。
3.大腿骨頭すべり症:誤り。年齢と所見が一致せず、骨端線のずれが特徴。
4.単純性股関節炎:誤り。X線で骨変化なしで、骨頭の変形は除外。
5.発育性股関節形成不全 別 冊:誤り。乳児期に発見され、骨端部の位置異常ではなく臼蓋の異常が主な所見。
覚えるポイント
「小児男児+骨頭の変形(X線で硬化・分節)」=Perthes病。年齢と所見が一致すれば、最も疑われる疾患である。