59PM011|第59回 理学療法士国家試験 過去問
68 歳の女性。外出中、前方に転倒して受傷し、骨折に対して手術療法が行われ た。術後のエックス線写真(別冊No. 3)を別に示す。 手術後の理学療法で正しいのはどれか。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
膝蓋骨骨折後の理学療法では、早期の機能維持と廃用防止が重要。特に、患側下肢の負担を最小限に抑えるための生活行動指導が適切な介入となる。
解説
68歳の女性が前方転倒で膝蓋骨骨折を起こし、鋼線固定による手術が行われた。術後の理学療法では、関節可動域の維持、筋力の維持、日常生活行動への適応が重視される。
まず、術直後から膝関節の可動域練習を開始することは可能だが、疼痛や術後の安定性に応じて慎重に進める必要がある。しかし、膝蓋骨骨折では術後3日程度から可動域訓練を開始することが一般的であり、早期に運動を開始することで関節の粘りや筋肉の短縮を防ぐ。
「両松葉杖で階段を降りる際は健側下肢から降ろす」という選択肢は誤り。階段を降りる際は、体重を後方の足に移すため、患側下肢から降ろす(健側より後ろに立つ)ことで、患側の負荷を軽減し、バランスを保つ。
「大腿四頭筋の筋力増強は等張性運動から開始する」は誤り。膝蓋骨骨折後は、等尺性運動(無負荷・無痛で関節を動かす)から始め、筋力の回復を段階的に進めるべきである。
「骨癒合が得られてから荷重を開始する」は、原則として誤り。膝蓋骨の骨癒合は約6週程度で、早期の部分荷重は廃用を防ぐ上で重要。ただし、主治医の指示に従う必要がある。
「ズボンを履く際は患側下肢から行うよう指導する」は、患側の負担を減らし、日常生活での安全性を確保するため、最も適切な行動指導である。
選択肢の確認
1.骨癒合が得られてから荷重を開始する。:骨癒合前から部分荷重が可能。誤り。
2.術直後から膝関節可動域練習を開始する。:3日程度から開始可能だが、必ずしも「正しい」とは限らない。誤り。
3.ズボンを履く際は患側下肢から行うよう指導する。:患側負荷を減らすため適切。正答。
4.両松葉杖で階段を降りる際は健側下肢から降ろす。:体重移動の観点で誤り。患側から降ろす。
5.大腿四頭筋の筋力増強練習は等張性運動から開始する。 別 冊:等尺性運動から開始。誤り。
覚えるポイント
膝蓋骨骨折後は、日常生活行動(ズボンの着脱)で負担を軽減する指導が最も重要。患者の安全性と早期回復を実現するため、患側から行動を始める指導が適切。