111PM003|第111回 保健師国家試験 過去問
地域組織に対する市町村の保健師の支援で最も適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
地域組織への支援では、当事者が出会い、共通課題を共有し、自ら組織をつくって活動できる過程を支えます。行政が運営を代行したり、一方的に仕事を任せたりしません。
解説
医療的ケア児の家族は、日常のケア、社会資源、就園・就学など共通する課題をもちながら、互いに出会う機会が少ないことがあります。保健師が交流会を設ければ、家族同士が経験とニーズを共有し、親の会を発足させる基盤になります。会の目的や活動は当事者が決め、保健師は連絡、場、情報、関係機関との橋渡しを側面的に支えます。既存組織についても、自主性と能力を見ながら共同で計画し、行政が役割を一方的に決めないことが大切です。
選択肢の確認
1.町内会が主催する健康まつりの実行委員を募集する。:町内会自身が行う運営上の募集であり、保健師による組織形成支援の具体例とはいえません。
2.医療的ケア児の親の会発足に向けた交流会を開催する。:共通課題をもつ当事者の出会いと主体的な組織化を支えるため最も適切です。
3.新任の健康推進員に対して町内の健康講座の運営を委任する。:経験や意思を確認せず新任者へ運営を任せるのは負担が大きく、育成的支援になりません。
4.地域の母親が立ち上げた育児サークルに対して研修計画を立てる。:サークルの課題と希望を聴かず行政側だけで計画するのは、住民主体の原則に反します。
覚えるポイント
地域組織支援は「出会う場→課題共有→目的の合意→自主的活動」を支える過程です。保健師は組織の代わりに決めず、側面的に伴走します。