76AM43第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

放射線治療技術学吸収線量の評価吸収線量計測法

標準計測法 12 における電子線の線質指標で正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、標準計測法 12 における 電子線の線質指標が問われています。

電子線の線質指標は R50 です。

一方、光子線の線質指標では TPR20,10 が用いられます。

解説

放射線治療の線量計測では、ビームの線質に応じて補正係数を選ぶ必要があります。

電子線では、深部線量分布がエネルギーに強く依存します。そのため、電子線の線質は、水中での深さ方向の線量分布から評価します。

R50 は、電子線の深部線量百分率において、吸収線量が最大値の 50%になる深さを表します。

R50 が大きいほど、電子線のエネルギーが高く、深部まで到達する電子線であることを意味します。

標準計測法 12 では、この R50 を電子線の線質指標として用い、基準深 zref や線質変換係数などの決定に利用します。

代表的には、基準深は次の形で R50 から求められます。

zref = 0.6 R50 − 0.1 cm

ひっかけポイント
R50 は電子線TPR20,10 は高エネルギー X 線・γ 線の線質指標です。
この対応を入れ替えないようにします。

選択肢の確認

1.誤り。
Rp は実用飛程を表します。電子線の到達範囲を評価するうえで重要ですが、標準計測法 12 における電子線の線質指標は R50 です。

2.正しい。
R50 は、電子線の吸収線量が最大値の 50%となる深さであり、標準計測法 12 における電子線の線質指標です。

3.誤り。
Rres は残余飛程を表す量です。電子線の線量分布評価で使われることはありますが、線質指標として選ぶのは R50 です。

4.誤り。
zref は基準深です。電子線の校正点として重要ですが、R50 から決められる値であり、線質指標そのものではありません。

5.誤り。
TPR20,10 は高エネルギー光子線の線質指標です。電子線の線質指標ではありません。

覚えるポイント

  • 標準計測法 12 における 電子線の線質指標は R50です。
  • R50は吸収線量が最大値の 50%になる深さです。
  • R50 が大きいほど電子線エネルギーは高いです。
  • TPR20,10は光子線の線質指標です。
  • zrefは R50 から求める基準深であり、線質指標そのものではありません。

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