76AM38第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

放射線治療技術学放射線治療機器品質保証、品質管理

画像誘導放射線治療のコーンビーム CT システムの精度管理で最も高頻度に評価 するのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、画像誘導放射線治療〈IGRT〉で用いる コーンビーム CT〈CBCT〉システムの精度管理について問われています。

最も高頻度に評価する項目は、照合系と照射系座標の一致です。

IGRT では、画像で確認した位置と実際に放射線を照射する位置がずれていると、標的外照射や正常組織の過照射につながります。

解説

CBCT は、治療直前または治療中に患者位置を確認するために用いられます。

放射線治療では、治療計画で決めた標的に正確に線量を集中させる必要があります。そのためには、CBCT で見えている位置、つまり 照合系の座標と、リニアックで実際に照射される 照射系の座標が一致していなければなりません。

この一致がずれると、画像上では位置合わせが正しく見えていても、実際の治療ビームが標的から外れる危険があります。

したがって、CBCT システムの精度管理では、画像中心や画像座標と、治療ビームのアイソセンタが一致しているかを高頻度に確認します。

国家試験ではここを押さえる
IGRT の最重要 QA は、画像で合わせた位置に本当に治療ビームが当たるかです。
そのため、照合系と照射系座標の一致が最も高頻度に評価されます。

選択肢の確認

1.誤り。
CBCT による被ばく線量の管理は重要ですが、毎回または最も高頻度に評価する項目ではありません。線量評価は定期的な品質管理項目として扱われます。

2.誤り。
CT 値の不変性は、画像値の安定性や線量計算への利用を考えるうえで重要です。ただし、CBCT は通常の診断用 CT より CT 値の定量性に制限があり、最も高頻度に確認する項目ではありません。

3.誤り。
幾何学的な歪みの確認は、画像の形状や位置精度を保証するために必要です。しかし、最も高頻度に評価する項目としては、照合系と照射系座標の一致が優先されます。

4.誤り。
空間分解能の定常性は、画像品質管理の項目です。画像の見え方を保証するうえで重要ですが、治療位置精度に直結する日常的な最重要確認項目ではありません。

5.正しい。
照合系と照射系座標の一致は、IGRT の安全性と精度に直結します。CBCT で位置合わせした座標と、治療ビームの照射座標が一致しているかを高頻度に確認する必要があります。

覚えるポイント

  • IGRT は、画像を用いて患者位置や標的位置を確認する放射線治療です。
  • CBCT では、画像座標と照射座標の一致が極めて重要です。
  • 照合系と照射系座標の一致は、治療精度に直結するため高頻度に評価します。
  • CT 値、空間分解能、幾何学的歪み、被ばく線量も QA 項目ですが、頻度や目的が異なります。
  • 「画像で合わせた位置」と「実際に照射される位置」が一致することが IGRT の基本です。

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