76PM38|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
標準計測法12 の線量計の校正で国家標準とのトレーサビリティが必要なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、標準計測法 12 における線量計校正で、国家標準とのトレーサビリティが必要な量が問われています。
外部放射線治療の線量計測では、基準線量計に対して 水吸収線量校正定数 が与えられます。
国家標準とのトレーサビリティが必要なのは 水吸収線量校正定数です。
解説
放射線治療では、患者へ投与する線量を高精度に管理する必要があります。
そのため、施設で使用する電離箱線量計は、校正機関で校正され、国家標準へつながるトレーサビリティを持つ必要があります。
標準計測法 12 では、線量評価の基本量として 水吸収線量を用います。
水吸収線量校正定数は、基準線質において線量計の読み値から水吸収線量を求めるための係数です。
一般に、記号としては ND,w のように表されます。
測定では、この校正定数に加えて、線質変換係数、温度気圧補正係数、イオン再結合補正係数、極性効果補正係数などを用います。
ただし、これらの補正係数は測定条件や線質に応じて計算・補正する係数であり、国家標準とのトレーサビリティを持つ校正値そのものとして中心になるのは 水吸収線量校正定数です。
ひっかけポイント
補正係数はいろいろ登場しますが、校正機関から与えられ、国家標準へつながる中心的な校正定数は 水吸収線量校正定数です。
選択肢の確認
1.誤り。
線質変換係数は、基準線質と使用線質の違いを補正するための係数です。国家標準とのトレーサビリティを持つ校正定数そのものではありません。
2.誤り。
温度気圧補正係数は、空気密度の変化による電離箱の読み値変化を補正する係数です。線量計校正で国家標準とのトレーサビリティが必要な校正定数ではありません。
3.誤り。
コバルト校正定数という表現は旧来の考え方と関連しますが、標準計測法 12 で国家標準とのトレーサビリティが必要な中心的校正定数としては水吸収線量校正定数を選びます。
4.正しい。
水吸収線量校正定数は、線量計の読み値から水吸収線量を求めるための校正定数です。国家標準とのトレーサビリティが必要です。
5.誤り。
イオン再結合補正係数は、電離箱内で生じたイオンの再結合による読み値の低下を補正する係数です。国家標準にトレーサブルな校正定数そのものではありません。
覚えるポイント
- 標準計測法 12 では 水吸収線量を基準に線量評価します。
- 線量計校正で重要なのは 水吸収線量校正定数です。
- 水吸収線量校正定数は国家標準とのトレーサビリティが必要です。
- 線質変換係数や温度気圧補正係数は補正係数です。
- 放射線治療では、線量計の校正とトレーサビリティが品質保証の基本です。