76AM51|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要消化器、腹壁、腹膜腹壁・腹膜の構造と機能
後腹膜臓器はどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、腹部臓器のうち 後腹膜臓器を選びます。
選択肢の中で後腹膜臓器に該当するのは 下行結腸です。
後腹膜臓器は、腹膜腔の後方に位置し、前面だけが腹膜に覆われるような臓器です。
解説
腹部臓器は、腹膜との関係により大きく分けられます。
腹腔内臓器は、腹膜に比較的広く覆われ、腸間膜などによって可動性を持つ臓器です。
一方、後腹膜臓器は、腹膜の後ろ側に位置し、可動性が比較的少ない臓器です。
代表的な後腹膜臓器には、次のものがあります。
- 腎臓
- 副腎
- 尿管
- 膵臓の大部分
- 十二指腸の大部分
- 上行結腸
- 下行結腸
- 腹部大動脈
- 下大静脈
胃、空腸、回腸、S 状結腸は、いずれも腹膜に覆われ、腸間膜を持つ腹腔内臓器として扱います。
下行結腸は、発生の過程で後腹壁に固定されるため、二次的後腹膜臓器として扱われます。
国家試験ではここを押さえる
上行結腸・下行結腸は後腹膜臓器です。
横行結腸・S 状結腸は腹腔内臓器として整理します。
選択肢の確認
1.誤り。
胃は腹膜に覆われる腹腔内臓器です。小網や大網と連続し、後腹膜臓器ではありません。
2.誤り。
回腸は小腸の一部で、腸間膜を持つ腹腔内臓器です。後腹膜臓器ではありません。
3.誤り。
空腸も小腸の一部で、腸間膜を持つ腹腔内臓器です。後腹膜臓器ではありません。
4.誤り。
S 状結腸は S 状結腸間膜を持ち、可動性のある腹腔内臓器です。後腹膜臓器ではありません。
5.正しい。
下行結腸は後腹壁に固定される二次的後腹膜臓器です。選択肢の中で後腹膜臓器に該当します。
覚えるポイント
- 後腹膜臓器は腹膜の後ろに位置し、可動性が少ない臓器です。
- 上行結腸・下行結腸は後腹膜臓器です。
- 横行結腸・S 状結腸は腸間膜を持つ腹腔内臓器です。
- 胃、空腸、回腸は腹腔内臓器です。
- 後腹膜臓器は CT や MRI の腹部解剖で頻出です。