76AM57|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要病態の基礎循環障害、循環不全
大量出血によるショックで認められる所見はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、大量出血による循環血液量減少性ショックで起こる代償反応を問われています。
大量出血では循環血液量が減少し、静脈還流量、心拍出量、血圧が低下します。
これに対して交感神経が亢進し、心拍数が増加します。
解説
大量出血では、体内を循環する血液量が急激に減少します。
その結果、心臓へ戻る血液量、つまり静脈還流量が減少します。静脈還流量が減ると、心拍出量も低下し、組織へ十分な血液を送れなくなります。
この状態が進行すると、循環血液量減少性ショックになります。
身体は血圧と臓器血流を維持するために、交感神経を活性化します。
交感神経の作用により、次のような反応が起こります。
- 心拍数の増加
- 心収縮力の増加
- 末梢血管収縮
- 皮膚冷感
- 冷汗
- 尿量低下
特に国家試験では、出血性ショックで 頻脈、血圧低下、乏尿、末梢血管収縮をセットで押さえます。
ひっかけポイント
ショックでは体が血圧を保とうとして心拍数を上げます。
しかし、出血が進むと代償が破綻し、血圧や心拍出量は低下します。
選択肢の確認
1.誤り。
大量出血では循環血液量が減少し、血圧は低下します。初期には代償により保たれることもありますが、血圧上昇が典型所見ではありません。
2.誤り。
ショックでは腎血流が低下し、尿量は減少します。乏尿は循環不全を示す重要な所見です。
3.正しい。
大量出血では交感神経が亢進し、心拍数が増加します。これは血圧や心拍出量を保つための代償反応です。
4.誤り。
大量出血では静脈還流量が減少するため、心拍出量は低下します。心拍数は増加しても、出血量が多いと心拍出量は保てません。
5.誤り。
出血性ショックでは、重要臓器への血流を維持するため末梢血管は収縮します。末梢血管拡張ではありません。
覚えるポイント
- 大量出血によるショックは 循環血液量減少性ショックです。
- 典型所見は 頻脈、血圧低下、乏尿、冷汗、末梢血管収縮です。
- 心拍数は代償的に増加します。
- 尿量は腎血流低下により減少します。
- 末梢血管は重要臓器の血流を保つために収縮します。