76AM54第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

医療安全管理学救急医療救急疾患の治療

ヨード造影剤によるアナフィラキシーに対しアドレナリンを筋注する場合、最も 適している部位はどれか。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、ヨード造影剤による アナフィラキシーに対して、アドレナリンを筋注する最適部位が問われています。

アドレナリン筋注の第一選択部位は、大腿前外側部です。

選択肢では 大腿部が該当します。

解説

ヨード造影剤投与後には、まれにアナフィラキシーが起こることがあります。

アナフィラキシーでは、次のような症状が急速に出現します。

  • 呼吸困難
  • 喘鳴
  • 血圧低下
  • 意識障害
  • 蕁麻疹
  • 顔面や咽頭の腫脹
  • 嘔気、腹痛

重症化すると気道閉塞やショックに至るため、迅速な対応が必要です。

アナフィラキシーに対する第一選択薬は アドレナリンです。投与経路は原則として 筋肉内注射で、最も適した部位は 大腿前外側部です。

大腿前外側部は筋肉量が多く、血流も豊富で、アドレナリンの吸収が速い部位です。

殿部は脂肪組織が厚くなりやすく、吸収が不安定になりやすいため、アナフィラキシー時の筋注部位としては適切ではありません。

医療安全のポイント
造影剤検査では、検査前のリスク確認だけでなく、投与後の急変に備えた救急対応体制が重要です。
アナフィラキシー時は、アドレナリン筋注、気道確保、酸素投与、静脈路確保、応援要請を迅速に行います。

選択肢の確認

1.誤り。
殿部は脂肪が厚く、筋肉内に確実に投与されにくいことがあります。また吸収が遅く不安定になりやすいため、アナフィラキシー時のアドレナリン筋注部位としては不適切です。

2.誤り。
下腿部はアドレナリン筋注の第一選択部位ではありません。筋肉量や吸収の観点から、大腿前外側部が適しています。

3.誤り。
上腕部はワクチン接種などで用いられることがありますが、アナフィラキシーに対するアドレナリン筋注の最適部位は大腿前外側部です。

4.誤り。
前腕部は筋肉内注射に適した部位ではありません。アナフィラキシー時のアドレナリン筋注部位としては不適切です。

5.正しい。
アドレナリン筋注の最も適した部位は大腿前外側部です。選択肢では大腿部が該当します。

覚えるポイント

  • 造影剤アナフィラキシーでは アドレナリンが第一選択薬です。
  • アドレナリンは原則として 筋注します。
  • 筋注部位は 大腿前外側部が最適です。
  • 殿部は吸収が不安定になりやすく、第一選択ではありません。
  • 造影検査では急変時対応を事前に確認しておくことが重要です。

関連問題

76AM5376AM55
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)