76PM86第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

医療安全管理学放射線診療の安全管理院内感染対策

WHO のガイドラインで手指衛生の5 つのタイミングに該当するのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、WHO が示す 手指衛生の 5 つのタイミングに該当する場面を選びます。

正しいのは、寝台から起き上がる患者を介助した後です。

これは、患者に直接触れた後にあたるため、WHO の 5 つのタイミングのうち 患者に触れた後に該当します。

解説

WHO の手指衛生の 5 つのタイミングは、医療関連感染を防ぐために、医療従事者がいつ手指衛生を行うべきかを整理したものです。

5 つのタイミングは次の通りです。

  • 患者に触れる前
  • 清潔操作・無菌操作の前
  • 体液に曝露された可能性のある場合
  • 患者に触れた後
  • 患者周辺の物品に触れた後

この問題では、「寝台から起き上がる患者を介助した後」が該当します。

患者を介助するという行為では、患者の身体に直接触れることが想定されます。

そのため、介助後には手指衛生を行う必要があります。

これは WHO の 5 つのタイミングのうち、患者に触れた後にあたります。

一方、食事休憩後や電子カルテ端末に触る前、CT 装置の始業点検前などは、一般的な衛生管理として手洗いが望ましい場合はありますが、WHO の「患者ケアにおける 5 つのタイミング」として問われた場合には該当しません。

また、CT 装置の操作卓は、患者周辺環境とは区別して考えます。WHO の「患者周辺の物品」は、ベッド柵、寝台、点滴台、患者の近くのモニタなど、患者ゾーンにある物品を指します。

ひっかけポイント
手洗いが望ましい場面と、WHO の 5 つのタイミングは同じではありません。
国家試験では、患者に直接触れる前後、清潔操作前、体液曝露後、患者周辺環境接触後を選びます。

選択肢の確認

1.誤り。
食事休憩の後は一般的な衛生管理として手洗いが望ましい場面ですが、WHO の「患者ケアにおける手指衛生の 5 つのタイミング」としては直接該当しません。

2.誤り。
電子カルテ端末に触る前は、WHO の 5 つのタイミングには該当しません。患者に触れる前、清潔操作前などとは区別します。

3.誤り。
X 線 CT 装置の始業点検の前は、装置管理上の行為であり、患者ケアにおける WHO の 5 つのタイミングには該当しません。

4.誤り。
X 線 CT 装置の操作卓に触った後は、一般的な環境表面への接触です。患者のすぐ周囲にある物品に触れた後とは区別され、WHO の 5 つのタイミングとしては選びません。

5.正しい。
寝台から起き上がる患者を介助した後は、患者に直接触れた後にあたります。WHO の手指衛生の 5 つのタイミングのうち、患者に触れた後に該当します。

覚えるポイント

  • WHO の手指衛生の 5 つのタイミングは、医療関連感染対策の基本です。
  • 患者に触れる前は、患者を守るために手指衛生を行います。
  • 清潔操作・無菌操作の前も重要です。
  • 体液曝露後は、自分と周囲を守るために手指衛生を行います。
  • 患者に触れた後患者周辺の物品に触れた後も手指衛生が必要です。
  • 患者を介助した後は、患者に触れた後に該当します。

関連問題

76PM8576PM87
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)