76AM69|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
内部被ばくによる発がんの可能性が低いのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、発がんの原因が 内部被ばくによるものか、外部被ばくによるものかを区別します。
内部被ばくとは、放射性物質が体内に取り込まれ、体内から臓器や組織を照射する被ばくです。
正答の 2 は、胸部への放射線治療による発がんであり、主に 外部被ばくによるものです。
解説
内部被ばくでは、放射性物質が吸入、経口摂取、創傷からの侵入などによって体内に入り、特定の臓器に集積します。
その結果、集積部位や排泄経路にある臓器で発がんリスクが高くなることがあります。
内部被ばくによる発がんの代表例には、次のようなものがあります。
- ラドンやその子孫核種の吸入による肺癌
- 放射性ヨウ素の取り込みによる甲状腺癌
- ラジウムの体内沈着による骨腫瘍
- 放射性医薬品投与後の排泄経路にある臓器の被ばく
一方、小児がん治療として胸部に外部放射線治療を受けた後に乳癌が発生する場合は、胸部照射による 外部被ばくが主な原因です。
したがって、内部被ばくによる発がんの可能性が低いものは 2 です。
ひっかけポイント
「放射線治療後の二次がん」も放射線による発がんですが、内部被ばくとは限りません。
胸部外照射後の乳癌は、内部被ばくではなく外部被ばくとして考えます。
選択肢の確認
1.誤り。
ウラン鉱山ではラドンやその子孫核種を吸入することで、肺が内部被ばくを受けます。肺癌の発生は内部被ばくと関連します。
2.正しい。
小児がんに対する胸部放射線治療後の乳癌は、胸部への外部照射による二次がんとして考えます。内部被ばくによる発がんの可能性は低いです。
3.誤り。
Na131I は体内に投与される放射性医薬品です。投与後、尿中に排泄されるため膀胱が内部被ばくを受けます。膀胱癌との関連を考える場合、内部被ばくの可能性があります。
4.誤り。
ラジウムを含む夜光塗料を扱った作業員では、ラジウムの摂取や体内沈着により骨が内部被ばくを受け、骨腫瘍のリスクが高まります。
5.誤り。
チョルノービリ原子力発電所事故では、放射性ヨウ素の摂取により小児の甲状腺が内部被ばくを受け、甲状腺癌のリスクが上昇しました。
覚えるポイント
- 内部被ばくは、放射性物質が体内に入って起こる被ばくです。
- ラドン吸入は肺の内部被ばくにつながります。
- 放射性ヨウ素は甲状腺に集積しやすいです。
- ラジウムは骨に沈着しやすいです。
- 胸部外照射後の乳癌は、内部被ばくではなく 外部被ばくによる二次がんとして考えます。