77AM24|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
DVH で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 1・5
正答
1、5
この問題のポイント
この問題は 2 つ選べ の問題です。
DVH〈dose volume histogram〉は、放射線治療計画で用いる線量体積ヒストグラムです。
正しいのは次の 2 つです。
- 1.微分型と積分型がある。
- 5.V₂₀ は目的とする標的やリスク臓器のうち 20 Gy 以上照射される体積の割合である。
解説
DVH は、標的体積やリスク臓器がどの程度の線量を受けるかを、体積との関係で表すグラフです。
治療計画の評価では、標的に十分な線量が入っているか、正常組織やリスク臓器への線量が許容範囲内かを確認します。
DVH には主に次の 2 種類があります。
- 微分型 DVH:各線量範囲に含まれる体積を示す。
- 積分型 DVH、累積型 DVH:ある線量以上を受ける体積を示す。
臨床では、累積型 DVH がよく用いられます。
V₂₀ は、20 Gy 以上を受ける体積の割合を表します。
たとえば肺の V₂₀ は、肺障害リスク評価で重要な指標として用いられます。
一方、DVH は体積と線量の関係を示しますが、線量がどこに分布しているかという空間的位置情報は失われます。
そのため、hot spot や cold spot の位置を確認するには、線量分布図や断面画像上の等線量線を併せて見る必要があります。
ひっかけポイント
DVH は「どの体積がどの線量を受けるか」は分かります。
しかし、「その高線量部や低線量部が標的内のどこにあるか」は DVH だけでは分かりません。
代表的な DVH 指標
- V₂₀:20 Gy 以上を受ける体積割合。
- D₉₅:体積の 95%をカバーする線量。
- Dmax:最大線量。
- Dmean:平均線量。
選択肢の確認
1.正しい。
DVH には、微分型 DVH と積分型、または累積型 DVH があります。
したがって、この選択肢は正しいです。
2.誤り。
肺の障害指標としてよく用いられるのは、V₂₀ や平均肺線量などです。
D₂₀ が代表的な肺障害指標として用いられるという記述は適切ではありません。
3.誤り。
DVH は体積と線量の関係を示しますが、空間的位置情報は示しません。
そのため、標的体積内の hot spot や cold spot の位置を DVH だけで評価することはできません。
4.誤り。
D₉₅ は、一般に体積の 95%が受ける線量、つまり 95%体積をカバーする線量を表します。
「95%体積内の最大線量」を表すものではありません。
5.正しい。
V₂₀ は、対象となる標的やリスク臓器のうち、20 Gy 以上照射される体積の割合を表します。
したがって、この選択肢は正しいです。
覚えるポイント
- DVH = 線量体積ヒストグラム。
- DVH には 微分型 と 積分型、累積型 がある。
- V₂₀ = 20 Gy 以上を受ける体積割合。
- D₉₅ = 95%体積をカバーする線量。
- DVH だけでは hot spot や cold spot の位置は分からない。