77AM78|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
トモシンセシスで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、**トモシンセシス〈digital tomosynthesis〉**の基本原理が問われています。
正しいのは、FPD を用いた断層撮影であるという記述です。
トモシンセシスは、X 線管を限られた角度範囲で移動させながら複数の投影画像を収集し、それらを再構成して任意の断層像を得る撮影法です。
解説
トモシンセシスは、通常の単純 X 線撮影と CT の中間的な性質を持つ画像技術です。
FPD を用いて、X 線管を少しずつ角度を変えながら複数回撮影します。
得られた複数の投影画像を画像再構成することで、深さ方向の情報をある程度分離し、断層像を作成します。
乳房トモシンセシスが有名ですが、乳房用 X 線装置だけに限定される技術ではありません。
胸部、整形領域、一般撮影領域などにも応用されます。
トモシンセシスでは、1 回の撮影シリーズから複数の断層画像を再構成できます。
断層振れ角が大きくなると、深さ方向の分解能が向上し、一般に断層厚は薄くなります。
ひっかけポイント
トモシンセシスでは、目的断面をぼかすのではありません。
目的断面を比較的明瞭に描出し、目的断面以外の構造をぼかすことで断層像を得ます。
トモシンセシスの特徴
- FPD を用いる。
- 限られた角度範囲で複数の投影画像を撮影する。
- 1 回の撮影シリーズから複数の断層像を再構成する。
- CT より被ばくや撮影範囲の面で簡便な場合がある。
- 深さ方向の分解能は CT より劣る。
選択肢の確認
1.正しい。
トモシンセシスは、FPD を用いて複数の投影画像を取得し、断層像を再構成する撮影法です。
したがって、この選択肢が正答です。
2.誤り。
トモシンセシスは乳房用 X 線装置でよく用いられますが、乳房用装置のみに搭載される技術ではありません。
胸部や骨関節領域などにも応用されています。
3.誤り。
トモシンセシスでは、1 回の撮影シリーズから複数の断層画像を再構成できます。
1 枚だけの断層画像を取得する方法ではありません。
4.誤り。
断層振れ角が大きいほど、深さ方向の分解能が向上し、断層厚は薄くなりやすくなります。
「断層厚は厚くなる」は逆です。
5.誤り。
トモシンセシスでは、目的断面を明瞭にし、目的断面以外の構造をぼかすことで断層像を得ます。
目的断面そのものを幾何学的にぼかすわけではありません。
覚えるポイント
- トモシンセシス = FPD を用いたデジタル断層撮影。
- 複数の投影画像から断層像を再構成する。
- 1 回の撮影シリーズで複数断層像を得られる。
- 断層振れ角が大きいほど、一般に断層厚は薄くなる。
- 目的断面を明瞭にし、目的断面以外をぼかす。