77PM26|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
画像誘導放射線治療として照射位置の照合基準で用いるのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
この問題は 2つ選べ です。
画像誘導放射線治療〈IGRT〉では、照射直前または照射中に患者位置を確認し、治療計画時の位置と照合します。
照合基準として代表的に用いられるのは、骨構造と体表面です。
解説
IGRT では、治療計画 CT の画像と、治療室で取得した画像や位置情報を比較して、照射位置のずれを補正します。
骨構造は、X 線画像、kV 画像、MV 画像、CBCT などで確認しやすく、位置照合の基準として広く用いられます。特に頭頸部、骨盤部、脊椎などでは骨照合が重要です。
また、体表面も照合基準として用いられます。体表面照合は surface guided radiotherapy〈SGRT〉などで利用され、皮膚表面の形状を光学的に取得して、患者位置や体動を確認します。乳房照射や体表面位置の確認で有用です。
一方、血管、体内ガス、体内に貯留している液体は、位置や形状が変化しやすく、照射位置の一般的な照合基準としては不適切です。
ひっかけポイント
IGRT では「画像で見えるもの」なら何でも基準になるわけではありません。
照合基準には、位置が安定していて、再現性が高い構造が向いています。
選択肢の確認
1.誤り。
血管は造影の有無や拍動、呼吸、撮像条件によって見え方が変わります。一般的な照射位置照合の基準としては、骨構造ほど安定していません。
2.正しい。
骨構造は X 線画像や CBCT で確認しやすく、位置再現性も比較的高いため、IGRT の照合基準として広く用いられます。
3.正しい。
体表面は、光学的表面照合や surface guided radiotherapy〈SGRT〉で利用されます。患者の位置合わせや照射中の体動監視に用いられます。
4.誤り。
体内のガスは、腸管ガスなどのように日々位置や量が変動します。再現性が低いため、照射位置の安定した照合基準には適しません。
5.誤り。
体内に貯留している液体は、膀胱内容や消化管内容などのように体積や位置が変化しやすいです。照合基準として安定して用いるには不適切です。
覚えるポイント
- IGRT は、照射前・照射中に位置を確認して補正する技術です。
- 照合基準には、骨構造がよく用いられます。
- 体表面は SGRT などで位置照合・体動監視に用いられます。
- 体内ガスや貯留液は変動が大きく、基準として不安定です。
- 照合基準は、見えることだけでなく、再現性が高いことが重要です。