77PM46第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

基礎医学大要疾病と障害の基礎内分泌・代謝疾患

Cushing〈クッシング〉病で過剰分泌されるのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

Cushing〈クッシング〉病では、下垂体から**副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉**が過剰に分泌されます。

ACTH が副腎皮質を刺激することで、コルチゾール過剰をきたします。

解説

Cushing〈クッシング〉病は、主に下垂体腺腫によって ACTH が過剰分泌される疾患です。

ACTH は副腎皮質を刺激し、糖質コルチコイドであるコルチゾールの分泌を増加させます。その結果、中心性肥満、満月様顔貌、皮膚線条、高血圧、糖代謝異常、筋力低下、骨粗鬆症などがみられます。

ここで注意したいのは、Cushing 病Cushing 症候群の違いです。

Cushing 症候群は、コルチゾール過剰状態全体を指します。その原因には、副腎腫瘍、異所性 ACTH 産生腫瘍、ステロイド薬の長期投与なども含まれます。

一方、Cushing 病は、下垂体性 ACTH 過剰による Cushing 症候群を指します。

ひっかけポイント
Cushing 病で直接過剰分泌されるホルモンは、コルチゾールではなくACTHです。
ACTH が副腎皮質を刺激して、結果的にコルチゾールが増えます。

選択肢の確認

1.誤り。
成長ホルモンが過剰になる代表疾患は、先端巨大症や巨人症です。Cushing〈クッシング〉病で過剰分泌されるホルモンではありません。

2.誤り。
抗利尿ホルモン〈ADH〉は、主に下垂体後葉から分泌され、水分保持に関わります。ADH の異常では尿崩症や SIADH が問題になりますが、Cushing〈クッシング〉病の本態ではありません。

3.誤り。
性腺刺激ホルモンには、LH や FSH があります。生殖機能や性腺機能に関わりますが、Cushing〈クッシング〉病で過剰分泌されるホルモンではありません。

4.誤り。
甲状腺刺激ホルモン〈TSH〉は甲状腺ホルモン分泌を刺激します。TSH 産生腫瘍では甲状腺機能亢進が問題になりますが、Cushing〈クッシング〉病とは異なります。

5.正しい。
Cushing〈クッシング〉病では、下垂体から ACTH が過剰分泌されます。ACTH が副腎皮質を刺激し、コルチゾール過剰を引き起こします。

覚えるポイント

  • Cushing 病 = 下垂体 ACTH 過剰です。
  • ACTH は副腎皮質を刺激し、コルチゾール分泌を増やします。
  • Cushing 症候群は、コルチゾール過剰状態全体を指します。
  • 先端巨大症は成長ホルモン過剰です。
  • 下垂体前葉ホルモンの代表を、ACTH、TSH、GH、LH、FSH、PRL と整理します。

関連問題

77PM4577PM47
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)