78AM54|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
診療放射線技師が実施できる行為はどれか。
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正解: 4
正答
4.放射線治療中に患者が体調不良を訴えたため、一時的に治療を中断した。
問題のポイント
診療放射線技師の業務では、医師または歯科医師の指示の下で適切に検査・治療を実施することが前提です。
一方で、患者の安全を守るため、検査中や治療中に異常があれば、照射や処置を一時的に止めて安全確認を行うことは重要です。
本問では、「診療放射線技師が実施できる行為」として、患者安全上必要な一時中断を選びます。
なぜ4が正しいか
放射線治療中に患者が体調不良を訴えた場合、そのまま照射を継続すると危険です。
例えば、
- 気分不快
- 呼吸苦
- 疼痛
- 意識レベル低下
- 体動
- パニック
- 固定具による苦痛
などがあれば、治療精度や患者安全に影響します。
このような場合、診療放射線技師は照射を一時的に中断し、患者の状態を確認し、必要に応じて医師や看護師へ連絡します。
したがって、4.放射線治療中に患者が体調不良を訴えたため、一時的に治療を中断した、は実施できる適切な行為です。
他の選択肢との区別
1.胸部正面X線写真にて腫瘤影を認めたので、側面像を追加した。
誤りです。
診療放射線技師が画像を見て独自に診断し、医師の指示なしに追加撮影を行うことは不適切です。
追加撮影が必要な場合は、医師または歯科医師の指示を確認して実施します。
2.国家試験合格を確認したので、すぐに診療放射線技師業務を開始した。
誤りです。
国家試験に合格しただけでは、診療放射線技師として業務を開始できません。
免許申請を行い、診療放射線技師名簿に登録され、免許を受けてから業務を行います。
3.人員が不足していたため、看護師に照射スイッチを押すように依頼した。
誤りです。
放射線を人体へ照射する業務を、資格や権限のない者に依頼することはできません。
人員不足を理由に、看護師へ照射操作を代行させることは不適切です。
4.放射線治療中に患者が体調不良を訴えたため、一時的に治療を中断した。
正しいです。
患者安全を守るため、異常時に照射を一時停止し、状態確認や医師への報告を行うことは適切です。
5.未告知の癌患者に放射線治療の適応について問いただされたため、告知した。
誤りです。
病名や治療方針の告知は、医師が患者・家族との関係、説明方針、診療情報を踏まえて行うべき内容です。
診療放射線技師が独断で未告知の癌を告知することは不適切です。
覚えるポイント
診療放射線技師の行為は、次のように整理します。
実施できる:
- 医師・歯科医師の指示に基づく撮影・照射
- 患者安全のための照射一時停止
- 異常時の報告、確認、救援要請
実施できない:
- 独断で追加撮影する
- 免許登録前に業務を開始する
- 無資格者に照射操作を依頼する
- 医師に代わって病名や治療適応を告知する
本問では、患者安全のために放射線治療を一時中断する4が正答です。