36AM20|第36回 管理栄養士国家試験 過去問
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち第36回午前・問17〜42
生体エネルギーと代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
電子伝達系、酸化的リン酸化、脱共役、クレアチンリン酸の役割を整理します。
解説
電子伝達系はミトコンドリア内膜にあり、NADHやFADH2から受け取った電子を酸素へ渡す過程で、膜間腔へ水素イオンを汲み出します。その濃度勾配を利用してATP合成酵素がATPをつくる仕組みが酸化的リン酸化です。
脱共役たんぱく質(UCP)は、水素イオンの勾配をATP合成に使わず熱として放散させます。クレアチンリン酸は高エネルギーリン酸結合をもち、特に筋でADPからATPをすばやく再生するために使われます。
選択肢の確認
1.電子伝達系は、コエンザイムA(CoA)を含む。
誤り。電子伝達系で電子を運ぶのはユビキノンなどです。CoAはアシル基を運ぶ補酵素で、電子伝達系の構成成分ではありません。
2.電子伝達系では、二酸化炭素が産生される。
誤り。二酸化炭素はピルビン酸からアセチルCoAへの反応やクエン酸回路などで生じ、電子伝達系では生じません。
3.脱共役たんぱく質(UCP)は、熱産生を抑制する。
誤り。UCPは酸化とATP合成を脱共役し、エネルギーを熱として放散するため、熱産生を促進します。
4.ATP 合成酵素は、基質レベルのリン酸化を触媒する。
誤り。ミトコンドリア内膜のATP合成酵素は酸化的リン酸化でATPを合成します。基質レベルのリン酸化は、基質からリン酸基を直接ADPへ移す反応です。
5.クレアチンリン酸は、高エネルギーリン酸化合物である。
正しい。クレアチンリン酸は高エネルギーリン酸化合物で、短時間にATPを再生するエネルギー源になります。
覚えるポイント
- 電子伝達系とATP合成酵素によるATP産生は、酸化的リン酸化です。
- UCPは水素イオン勾配を熱に変え、熱産生を促進します。
- クレアチンリン酸は、筋でATPをすばやく再生する高エネルギーリン酸化合物です。